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2006年4月 1日 (土)

手元にある本

今年度、放送大学の卒業研究を行うことになりました。
テーマは「現代将棋成立の過程――持ち駒再利用のルール」。
将棋はご存じの人も多いと思いますが、どのように将棋が成立したかについては
よく知られていないことが多く、研究の対象になると考えています。

資料は、できるだけ図書館で借りてすませるつもりだったのですが、
この本は手元に置いておきたい、というものが結構出てきて、
出費も多くなってしまいます。

購入した本のリスト。

  • 増川宏一『将棋の駒はなぜ40枚か』集英社新書、ISBN 4-08-720019-1
    増川先生は将棋をはじめとする遊戯史研究の第一人者。
    先生の研究を知るのが、今回の卒業研究の第一歩になります。
  • 木村義徳『持駒使用の謎』日本将棋連盟、ISBN 4-8197-0067-7
    木村九段 (引退しましたが元プロ棋士です) のある意味過激な将棋起源論。
    「えー、それは違うでしょう」と思うところも多いわけですが……。
  • 大内延介『将棋の来た道』小学館、ISBN 4-09-416541-X
    こちらもプロ棋士の大内九段が将棋の起源を求めて、アジア中を回ります。
    将棋と似た形のゲームが、中国・韓国・タイ・インドなどにもあるのです。
  • 天狗太郎『将棋の民俗学』作品社、ISBN 4-87893-171-X
    天狗太郎さんは、増川先生の前ではほぼ唯一といえる将棋史の研究者。
    入手したばかりでまだ目は通せていませんが、目次だけ見ていてもおもしろそうです。
  • 山本亨介『将棋文化史』光風社
    ネット上になく、アカシヤ書店という囲碁・将棋関連専門の古書店で入手しました。
    ちなみに、山本亨介さんと天狗太郎さんは同じ人です。
  • 尾本惠市『日本文化としての将棋』三元社、ISBN 4-88303-109-8
    上記の方々などの研究成果を一冊にまとめたもの。
    内容は他の本と重なるので、直接参考文献になることはなさそうですが。
  • 『遊戯史研究』第5巻、第6巻
    遊戯史学会が毎年出している論文集。
    第5巻では鎌倉時代の「普通唱導集」にある将棋関連の念仏、第6巻では奈良の興福寺跡から発掘された11世紀の将棋の駒 (発掘されたものでは最古) の調査結果があります。
  • 『考古学ジャーナル』1998年3月号
    「将棋の考古学」を特集した号です。
    興福寺からの出土駒については、こちらにも詳しく出ていました。

図書館で借りたことがあるのは、以下のもの。

  • 増川宏一『ものと人間の文化史 将棋1』法政大学出版局、ISBN 4-5882-0231-6
    将棋の歴史を語る上では欠かせない1冊。
    起源についてはかなり書かれているものの、持ち駒についてはよくわからないという感じでしたが。
  • 永松憲一『将棋の駒はなぜ五角形なのか』新風舎、ISBN 479742365X
    西遊記や陰陽道の考え方をもとに将棋の起源を探る本ですが、「なぜ五角形なのか」には明確な回答が出ていません。
    ちなみに新風舎は自費出版の書籍を扱うところで、自分もあわよくばと考えていたりします。
  • 幸田露伴『露伴全集 19』岩波書店
    なぜ幸田露伴? と思われそうですが、ここに「将棋雑考」という文章が入っています。
    1900年に書かれたもので、文語体で読みづらいのですが、現在解読中。
  • その他
    平安時代から戦国時代にかけての日本史や、唐から北宋の時代の中国史の解説書も借りています。
    背景となる歴史を全く理解していないと、頓珍漢なほうに行きかねませんので。

参考資料はこのようなあたりから始めていこうと思っています。
ブログは、このあと進捗があればその都度書き足していく予定です。
毎日の更新にはならないと思いますので、ご了承ください。

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