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2006年4月28日 (金)

大内延介『将棋の来た道』『将棋の世界』

天童からの帰り、神保町のアカシヤ書店に寄ってきました。
ここは将棋と囲碁の古本を専門に扱っており、行くのは2回目になります。
(1回目は、店の場所も知らずに突撃したから、探し回ったあげく交番で道を聞きましたが)
将棋の本といっても、将棋の指し方や手筋や定跡を扱ったものばかりで、文化や歴史を扱ったものはごく少数なのですが、その中で1冊、大内先生の『将棋の世界』を購入してきました。
今回は『将棋の世界』と、前に買ってあった『将棋の来た道』をまとめて紹介します。

プロの棋士で将棋の歴史を研究しているのは、木村先生と大内先生くらいで、あとの方は将棋を指すか普及させるかに専念していますね。(飯田先生はコンピュータ将棋の専門家になってしまいましたが)
大内先生は、実際にアジア各国の将棋類を指すために現地に行き、将棋とマークルックの共通点を見いだして「将棋は東南アジアから伝来した」という考えを持っているようです。
マークルックとの共通点ですが、(1)前3方と斜め2方に進める駒 (銀将の動き) があること、(2)兵に相当する駒を3列目に並べること、があげられます。飛車角行のなかった二中歴の将棋と比べると、さらによく似ていると感じられます。
持ち駒については、いつ日本将棋に導入されたかは、何もいっていません。もちろん、マークルックにも持ち駒はありませんし。

『将棋の世界』は、1章で将棋の伝来、2~3章で江戸時代の家元、4章以降は近代から現代の将棋について書かれています。読み物としてはおもしろかったのですが、研究の役に立つかといえば、ちょっと微妙。

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