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2006年4月 5日 (水)

将棋雑考

幸田露伴の『将棋雑考』(將棋雜考)、図書館から全集を借りてきて読んでみました。
書かれたのが明治33年9月となっているので、西暦に直すと1900年。100年以上、世紀でいうと2つ前のものなので、かなり読みづらいです。
外来語の表記も現在のものとは違っていて、ひらがなで書かれています。将棋の源流とされる「チャトランガ」が「ちゃつらんが」だったり。

シャンチー(雑考の中では「支那将棋」)のもっとも古い資料とされる、牛僧孺の「玄怪録」の記載も出ていました。原文をどこかから探してこなければならないかと考えていたので、結構助かります。

寳應元年汝南岑順、夢一人被甲報曰、金象將軍與天那賊會戰、順明燭以觀之、
夜半後東壁鼠穴化爲城門、有兩軍列陣相對、部伍既定、軍師進曰、
天馬斜飛度三疆、上將横行撃四方、輜車直入無廻翔、六甲次第不乖行、
於是鼓之、兩軍倶有馬、斜去三尺止、又鼓之、各有一歩卒、横行一尺、
又鼓之、車進、須臾砲石亂下、云々、後家人覺其顏色慘悴、因發掘東壁、
乃古冢有象戯局、車馬具焉。

あと、産経新聞の「はじめて書かれる地球日本史」に紹介されていたのですが、
シャンチーが現在の形になる前のものが日本に伝わったと考えていたらしいです。
この意見には私もうなずけるものがあります。
というか、自分が新説として書いてみようかなと思っていたのに……。

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