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2006年5月

2006年5月14日 (日)

徳島県立図書館

昨日、徳島県立図書館に行ってきました。自宅から車で約20分、徳島市の南部の「文化の森総合公園」の中にあります。
目的は先週のゼミで指摘された、「国書総目録」を調べてくることと、将棋の資料をもう少し集めること。「鳥獣戯画」に将棋を指しているシーンがあるというのも見ておきたいと思っていました。

まず、「国書総目録」。昭和32年から作られたものですが、江戸時代までの日本で書かれた文書が現在どこにあるのかを示したものです。現在は書籍の形のものだけで (ウェブ版が待たれますね) 、県立図書館にもあるので調べてみました。
今回の卒業研究で必要になる、それぞれの書籍がどこにあるのかを調べようと思ったのですが、活字化されたものは非常に少なくて、一次資料にあたるのは少し苦労しそうです。横着して、孫引き引用になってしまうかもしれません。

鳥獣戯画」ですが、この名前で検索してしまったため、必要とする資料が出てこず、ないのかと思ってしまいました。
検索結果の中にCGアート作品集があったのですが、これの中身がどんなものか見てみたところ、やっぱり現代のCGアートで、名前を借りただけのものでした。
ところがその書棚の下のほうに、「日本絵巻大成」のシリーズがあり、その中に「鳥獣人物戯画」があったので、それを借りてきました。運がよかったのもありますが、検索した名前が適切でなかったわけですね。
「鳥獣人物戯画」は甲・乙・丙・丁の4巻もの。その3巻目、丙巻の先頭3枚が、それぞれ囲碁、双六、将棋に興じている人物 (動物ではありません) の絵となっています。これが描かれたのが12~13世紀といわれていますので、その時代には将棋が存在したことになるわけですね

そしてもう一つ、論文の書き方についての書籍もいくつか借りてきました。かなりの数の書籍があったので、どれがベストなのかわかりませんが、目についたものを3冊借りています。
……まあ、泥縄ですけど (笑) 。

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2006年5月 8日 (月)

朝日オープン第3局

遅くなりましたが、5月4日に行われた朝日オープン将棋選手権の大盤解説会に、リーガロイヤルホテルまで行ってきました。
リーガは大阪でも五指に入るくらいの高級ホテルで、入るのは2度目。1回目は去年の朝日オープンの解説会だったりしますが (笑) 。
建物の写真を撮影し忘れた…… orz

会場に入って、まず、『5手詰ハンドブック2』と同じく第1弾を購入。去年は浦野先生が解説に来ていて、出版したばかりの『3手詰ハンドブック』の宣伝をしていたので、今年もやるんだろうなと思っていたら、

「ありがとう!」

と横から大きな声。顔を上げて見たらそこに浦野先生ご本人が……。驚きました。
(あとからサインを入れてもらおうとお願いにいったら、すでにサイン入りだし、このままのほうがいいからと断られてしまいました)

Sn340107

解説会。浦野先生や桐山先生を初め、岩根・村田の「お気楽コンビ」など、9人の棋士・女流棋士 (子供81面指しを行っていました) が参加し、和気藹々とした雰囲気で行われていました。
ただ、トークの切れや読みの深さは微妙……。ゲストで来ていた谷川先生が解説すると、さすがトッププロと思わせる部分はあったのですが。
前列に子供を座らせていたので、子供たちが (たまには大人の方々も) 自分の読み筋を大声で伝えて、それを棋士の方が解説するという形になっていました。

Sn340109 「次の一手」クイズは、この局面から。後手が△9八歩▲同香△9七歩と連打したところで、先手はこの歩を取るしかないのですが、香、桂、角のどれも有力とされるところ、というヒントがありました。
香か桂で取るのは△9六歩が厳しく、角で取ると△9五香と走られて困るところ。▲9七同角△9五香▲8六角△9八香成▲7六歩 (銀を取る) でどうだろう、と隣の人と話をしていたのですが、△8八角成と入られて全然ダメ。
▲9七同角△9五香▲9四飛△9七香成▲同飛なら、角香交換ですが端攻めと7六の銀取りが残って先手もおもしろいのではないかな、というわけで「▲9七同角」に投票しました。

答えは▲9七同角。100名近くの方が正解し、私もその1人だったわけですが、賞品の色紙か扇子は残念ながら抽選漏れ。直筆のものだっただけに、価値があるものだったのですが。

直後の△3六歩が疑問手で、このあと十数手で藤井九段が投了しました。投了図からは△4三歩▲2一龍と進んで、大盤では▲3三桂成で飛車を殺す手が示され、客席の子供から▲7四桂の妙手 (△同歩▲9一角△7一玉▲3七角成と馬を抜くねらい) が指摘されてプロの先生方も驚いていました。

Sn340112 局後、羽生選手権者と藤井九段が対局場から解説会場にやってきて、この対局での読み筋を説明してくださいました。非常に深く広い変化を、てきぱきと進めるものだから、こちらもついていくのがやっと。というか全然ついて行けません (汗) 。大盤の解説陣が全員集まっても、羽生さんと藤井さんの読んだ変化は読み切れなかったんじゃないでしょうか。

余談になりますが、羽生さんと藤井さん、解説会場から対局場に戻る際、タクシーに同乗して車内で口頭の感想戦を続けていたとか。やっぱりトッププロはひと味違うと思いました。

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2006年5月 7日 (日)

第1回ゼミ

今日、寺田町 (天王寺駅の隣) にある大阪学習センターで、1回目のゼミに参加してきました。
参加した学生は3人。私のほかは、年配の女性の学生でした。それぞれ違うテーマを持ち寄ってきているわけですが、発表することで自分の考え方をまとめることができるという面もあるということです。
(ただ、担当の先生も含めて、誰も将棋に詳しくないのは厳しい……)

発表したレジュメとノートです。見られない方は一太郎ビューアをインストールしてください (無料、Windows限定) 。

次回の宿題として、章立てを考えてくること (これは3人とも共通) と、研究史の整理として増川先生と木村先生の説をまとめること、二中歴の将棋についての記述部分のコピーを用意することを言われました。

今回も含めて10月まで、毎月1回のペースでゼミが開かれ、そのスケジュールがすべて連絡されました。次のゼミが6月11日で、遊戯史学会の例会が東京で開かれる翌日。東京で1泊したあと、東京から大阪に直接移動して、ゼミを受けて徳島に帰ることにしました。

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2006年5月 2日 (火)

シットゥイン、シャタル

世界に将棋類はどれだけあるでしょうか。
私が知っている範囲では、チャトランガ (インド) が西流したシャトランジ (西アジア) 、チェス (ヨーロッパ) 、東流したシャンチー (中国) 、マークルック (タイ) 、チャンギ (朝鮮半島) 、将棋 (日本) 、とこれくらいだったのですが、ほかにもまだあるようです。

ミャンマーに「シットゥイン」(Sittuyin) という名前のボードゲームがあります。駒の動きなどから、マークルックが派生したか、同じ祖先を持つものと思われます。
盤は8×8マス、駒は王が先後それぞれ1個、将が1個、象が2個、馬が2個、車が2個、兵が8個の合計32個。
駒の初期配置は、ChessVariant.orgに詳しいのですが、左の4個の兵を3列目、右の4個を4列目に置き、残りの駒はそれより手前の任意のところに置けます。
動かし方は、王は将棋の王将 (チェスのキング) と同じ、将は斜め4方向に1マスずつ、象は将棋の銀将と同じ、馬は八方桂 (チェスのナイトと同じ) 、車は飛車 (チェスのルーク) と同じ、兵は歩兵と同じになります。

また、モンゴルには、「シャタル」(Shatar) というボードゲームがあり、こちらは大阪の将棋博物館に実物があるようです。
かつては独自の駒の動かし方があったようですが、現在はチェスと同じになっており、駒の名前だけが独自のものとなっています。いわく、

  • ノヨン (王) = キング
  • ベルス (獅子、あるいは将軍) = クイーン
  • テメー (駱駝) = ビショップ
  • モリ (馬) = ナイト
  • テリッグ (車) = ルーク
  • ノホエ (犬) または フウ (息子) = ポーン

だそうです。大型のシャタルもあり、ヒア (参謀?) という駒を追加していたようです。

いずれの将棋にも、持ち駒はありません。駒が立像型で、敵味方を色で区別し、駒に向きがないので、持ち駒を採用するのは無理だったのかもしれません。
これらの将棋類は、日本将棋の伝来ルートを知る上では興味深いものですが、「持ち駒」という部分になると……、どうなんでしょうね。

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