« 将と象の動きの謎 | トップページ | 総会&講演会に行ってきます »

2006年11月30日 (木)

鳥獣人物戯画

この2枚の絵を見てください。

_1_s _3_s
『鳥獣人物戯画』の丙巻に描かれた囲碁と将棋の絵で、左が囲碁、右が将棋を指している場面です。鳥獣人物戯画は、12~13世紀に描かれたとされ、これが事実であれば『二中歴』(将棋のもっとも古い資料がある) から『普通唱導集』(職業ごとの念仏の中に、将棋指しに向けられたものがある) とほぼ同じ時期ということになります。

ウェブに載せるために画像サイズをかなり小さくしましたが、囲碁盤と将棋盤の描き方に、大きな違いがあることがわかると思います。つまり、囲碁盤は脚がある立派なものとして描かれているのに対して、将棋盤は脚どころか、盤の厚みも描かれていません。
これはどういうことかというと、当時は将棋盤がなく、地面に直接線を引いて盤の代わりをしていたのではないか、と推測されます。あるいは、紙のような薄いものを使っていたか。

二中歴の将棋は、大きさが書かれておらず、8マスだったか9マスだったかが議論されていますが、将棋盤が見つかって論争に終止符が打たれる、という可能性は低いように思います。

|

« 将と象の動きの謎 | トップページ | 総会&講演会に行ってきます »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/75808/4374302

この記事へのトラックバック一覧です: 鳥獣人物戯画:

« 将と象の動きの謎 | トップページ | 総会&講演会に行ってきます »