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2006年11月21日 (火)

桂馬と香車

日本将棋の桂馬と香車は、前にしか進めない駒になっています。

         
       
         
         
       
       
         
         

これがチェスになると、ナイト (桂馬に相当) ・ルーク (香車に相当) が四方八方に動けます。

     
       
     
     
       
       
       
       

チェスに限らず、世界の将棋類のほとんどが、四方八方に動ける桂馬と香車になっています。
この違いは何か。
木村義徳九段は、『持駒使用の謎』で、チャトランガ (将棋の起源とされる、インドのボードゲーム) の馬・車は元々は前方にしか動けない駒だったのが、ある時のルールの修正で四方八方に動けるようになった。それを世界の将棋類が追随したが、日本将棋だけは修正しなかった、としています。

古い中国の寓話に、『玄怪録』というものがあります。ここに、宝応元年 (762年) のこととして、夢に出てきた将棋の話が出ています。そこには駒の動きが出ていますが、日本語に訳すと、

天馬は斜めに三歩飛んで止まれ
上将は四方に進め
輜車 (ししゃ=軍用の荷車のこと) は真っ直ぐ進んで引き返すな
六甲の順序は乱れるな

とあります。天馬が今の桂馬、輜車が香車に相当すると思われます。
『玄怪録』の信憑性は疑わしい部分もありますが、古い時代の将棋は馬・車が前にしか進めなかったと考えると、日本将棋との共通点も見いだせるかもしれません。

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