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2011年1月31日 (月)

[読書メモ]斎藤智文『世界でいちばん会社が嫌いな日本人』

世界でいちばん会社が嫌いな日本人(斎藤智文)

日本人は勤勉な国民であると、ずっといわれてきました。今ではその勤勉さも失われたように指摘されることも多いのですが、まじめで勤勉であることには、今も変わりがないどころか、さらに強化されているのではないかとさえ感じます。だから労働という行為自体をポジティブにとらえるし、働かないで収入を得ることについてはネガティブな反応を示す。私自身、「金持ち父さん」が1つの生き方であることは認めても、自分が金持ち父さん的な生き方をすることは後ろめたさを感じてしまいます。
ただ、高度成長時代を終えて、労働観はかなり変化してきたように思います。かつては国が豊かになるため、次の世代にもっと楽な暮らしをさせるため、という国是がありました。十分に豊かになった現在、それに代わる労働の理由は各企業にゆだねられましたが、各企業が従業員に、その企業で働く意味を十分に提供できていないように思われます。

この本はタイトルではっとさせられますが、企業が従業員に与える働く意味、従業員の側からいえば「働きがい」について書かれています。
不動の企業理念を持ち、理念に沿った大胆な改革もいとわず、末端の従業員にも十分な権限と責任を与える。これが働きがいにつながるわけですが、以前読んだ『ビジョナリー・カンパニー』にも通じるところがあると感じました。
本書後半に取り上げられる成功事例の企業の中に、ビジョナリー・カンパニーと重なるものはなかったように思いますが、これは社歴が浅かったり、米国以外の企業へも取材していたりするからであって、本質の部分は大きく重なっているのではないかと思います。
「日経ビジネス」の2011年1月24日号で、ドイツのボッシュ社が取り上げられていましたが、この会社も成功事例に含まれるでしょう(本書の日本企業の考え方とは異なるようで、「超日本的経営」とされていましたが)。

自分は働く側ですから、どういうときに働きがいを感じるのか考えやすいのですが、新たな挑戦を後押しする環境が与えられ、失敗のリスクをある程度抑えてくれること。そして成功失敗にかかわらず、結果が適切に評価されると保証されていること、でしょうか。
自分の場合、いわれたことしかさせてもらえないのはストレスがたまりますが、かといって何でもやっていいぞといわれると結果のリスクを考えて萎縮してしまう。自分が共有できる形でのゴールと、そこに至る責任を与えられ、適切な援助を受けられれば、やりがいを持って邁進できるものです。
今度は日本の事例が数多く取り上げられるように、働きがいを持てる職場が増えてほしいですし、増やしていくために自分も何か、次に勤める会社でもできることがあるのではないかと思います。

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