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2011年3月12日 (土)

[将棋]公益法人化と新棋戦

昨日(2011年3月11日)の地震にて被害に遭われた方が多数おられるかと思います。
私が自分一人でできることは限られてしまいます。国家や政府は、自分には遠すぎてなくてもよいものと思ってしまいますが、被災された彼らにこそ必要なものですので、適切な対応を取っていただけること、心よりお願いいたします。

今月、将棋界にはうれしいニュースが2つありました。

■日本将棋連盟が公益社団法人へ(3月4日)
http://www.shogi.or.jp/topics/2011/03/post-380.html

■リコーと日本将棋連盟が、女流将棋最高峰タイトル戦「リコー杯女流王座戦」を設立(3月10日)
http://www.shogi.or.jp/topics/2011/03/post-381.html

公益法人化は、制度変更が発表されて以降の将棋連盟の悲願でもあり、給与と見なされる手当の廃止(廃止相当分は対局料で充当)、将棋普及事業のいっそうの注力、一部の女流棋士を正会員とするなど、公益法人認定の妨げとなっていた慣例を次々と変えていっていました。その成果が今回の認定につながったといえます。
とはいえ、認定されたことがゴールではなく、これからの活動に期待していきたいと思います。将棋の歴史を研究していた立場からも、将棋は日本の伝統文化の1つであり、伝統は継承してもらいたいと考えています。文化の形は時代によって変えつつも、本質を変えないことが重要だといえるでしょう。

女流新棋戦、6つめのタイトル戦になります。スポンサーが増えること、とくに新聞社に偏っていたのが多くの業種から応援していただけることは、一将棋ファンとしても非常にうれしく思います。
女流棋界は、里見女流三冠、甲斐女流二冠を筆頭に、新しい力が伸びてきています。女流棋士を目指す女性たちが減っており、女流棋士への登竜門である女流育成会は活動を停止してしまいましたが、今回のニュースをきっかけに女性への将棋普及、そして新しい女流棋士の誕生につながればと思います。

さて、冒頭にも書きましたが、昨日宮城県を中心に地震による大きな被害がありました。私は東京で勤務していますが、地震の影響で首都圏の交通が麻痺し、帰宅が午前4時になってしまいましたが、その程度で済んだのだというのが実感です。
1923年の関東大震災では、若手棋士だった木村義雄14世名人が新聞棋戦を復活させ、被災者の心の助けとなったと、『近代将棋』誌の連載にありました。
1995年の阪神・淡路大震災は、谷川浩司王将が羽生六冠との王将戦を転戦中の災害でした。谷川王将はその王将戦で羽生の七冠を阻止し、神戸に希望を与えました(羽生の七冠獲得はその翌年。六冠すべてを防衛して王将位も奪取)。
今回の震災も、将棋界としてできることがあるはず。それは公益法人としての責務でもあります。

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