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2011年4月

2011年4月25日 (月)

[読書メモ]大塚寿『40代を後悔しない50のリスト』

40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の法則(大塚寿)

前回紹介したのが30代の本(中谷彰宏『30代で差がつく50の勉強法』)、今回が40代の本です。平均寿命や定年が延び、現在30代後半の自分はまだまだ先が長いように感じていますが、そう思っていると将来を後悔する羽目になる、という警告の一冊でもありました。

失敗談や後悔のリサーチから入っているため、見出しが「○○ができなかった」という否定形のリストになっており、そうならないための考え方が本文に書かれています。あえてこのような形にしたのだと思いますが、やっぱり普通に、見出しはポジティブな表現にしておいたほうがよかったのではないかと思います。
ネガティブな見出しから入り、その状態を回避するための方法論を読みながら考えさせられるので、1つ手間が増えて思考のリズムが乱れてしまいました(答えをすぐには明かさず考えさせるところは、作者の狙いかもしれませんが)。

人生の20パーセントでいいから、リスクを取って挑戦する、「攻め」の部分を持て。確かにその通りではあるのですが、失敗してこれまで積み重ねたものを失う可能性を考えると、やはり足が止まってしまいます。
月8万円程度の、別口の収入源を確保せよ。最近は副業規定がゆるくなった会社も多く、給料以外の収入を得ることへの抵抗感は薄れてきたかと思いますが、元手がかからない収入源って、結局は労働しかないんですよね。いわれることは理解していても、リスクを恐れて踏み込めない。
別口の収入源を得るためのリスクを取れれば、さらなる挑戦もできるし、20パーセントの攻めも当然のものとなっているのでしょう。要は、最初の一歩のリスクを取れるかどうか。30代・40代を後悔するかしないかは、この1点にかかっているように思います。

リスクを取らない「守り」の姿勢と同様に、目の前のタスクと真剣勝負しない「逃げ」の姿勢も、自分自身にとって気になる部分です。リストの51番目に入れてもいいのかもしれません。
年齢的に、がむしゃらに働くだけが能ではないとはいえ、仕事から逃げてばかりでは成長もありませんし、次のステップに進むこともままなりません。私自身、20年近く働いていて、知識も経験も能力もついたのだから、それらを生かさない手はないはず。どうも、まだ、自分自身が楽なほうに流れていってしまっていると感じる部分があります。

そしてこれからの自分に必要なことは、会社での立ち位置、自分のポジションを確立させること。自分が何をしたいのか、会社は私に何を期待しているのか、どこまで出世できるのか、等々、漫然と働いているだけでは見えてこない部分を、きちんと形にしていく必要があります。
また、リスクを取らねばならないのなら、何をどれだけ失ってもよくて、逆に守らねばならないものが何なのか、自分の軸としてはっきりさせておく必要もあります。
私の今年のテーマは「本気」ですが、これから先何年かは、人生に対して本気で取り組まないと、一生後悔することになりそうです。

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2011年4月23日 (土)

[勉強会]2011/4/23 書店内カフェで読書会@大宮

○コミュニティ名:本を共に読んで活かす会@大宮
○名称:4/23(土) 書店内カフェで読書会@大宮
○日時:2011年4月23日 10:10~12:00
○場所:ブックス&カフェ UCC そごう大宮店Googleマップ
○参加者:6名

大型書店併設のカフェで読書会をする企画、2回目を開催しました。
今回の開催は埼玉県の代表駅、大宮駅前のそごうにある「ブックス&カフェ UCC」。8階の三省堂書店の隣にあり、購入前の本を持ち込むこともできるのです。

今回紹介された本は、以下の6冊です。
・『ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは』(石塚 しのぶ)
・『サービスを100%受けられる人、50%しか受けられない人。』(豊澤 早一妃)
・『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』(太田 匡彦)
・『ケンブリッジの贈り物』(川上 あかね)
・『道をひらく』(松下 幸之助)
・『ハーバードの人生を変える授業』(タル・ベン・シャハー、成瀬 まゆみ (訳) )

今回もいわゆる「リーラボ形式」、つまり本を紹介して、その紹介内容への感想や関連することをみんなで共有するというのを人数分繰り返すという形を取っています。書籍そのものの話だけではなく、普段皆さんが問題意識を持っていることが出てきたりして、興味深いコメントが出てくることもしばしばあります。
今回でいうと、ケンブリッジやハーバードといった欧米の有名大学の本が紹介されたので、日本と比較した大学生の意識の違い、大学の授業のあり方など、日頃問題に思っていることが発現として出てきました。

『犬を殺すのは誰か』の著者である太田氏はAERAの記者。過去にこのコミュニティ(私が加入する前で、勝間和代さんの著書をメインに扱っていました)でのカツマー勉強会を太田さんが取材に来たことがあったのだそうで、管理人のかぶこさんが太田さんと名刺交換をしていたというお話もありました。
世間は狭いと思いましたし、偶然ですが人のつながりを演出できたのはうれしいことです。

さて、書店のすぐ近くのカフェで開催する理由として、いい本が紹介されたらすぐに入手できることがあげられると思います。その恩恵に自分がまずあずかってみて、さっそく『道をひらく』と『ハーバード』を購入してみました。
今月は書籍代に1万円以上投入しています(妻には怒られました)が、今年は読書量を増やすことを目標にしていますし、自分への投資は最も効率がよいともいいます。……まあ、書籍代を使いすぎたことの言い訳ですが、でも自分の成長としてきちんと還元できるように、意識していきたいと思います。

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2011年4月20日 (水)

[読書メモ]中谷彰宏『30代で差がつく50の勉強法』

30代で差がつく50の勉強法(中谷彰宏)

中谷彰宏さんは、私が好きな著者の一人です。書かれた本の中でしか中谷さんを知らないのですが、非常に前向きで活動的で、自分にもできそうなことをたたみかけるようにアドバイスしてくれます。
一番印象に残っているのは、(といいながらタイトルを忘れたのですが)中谷さんの書かれた恋愛指南で、彼女がほしいバッグが遠く離れたところでしか扱っておらず、取り寄せもできないなら、チャンスと思って買いに行けというものでした。つまり「そこまでする」ことで、相手を思う気持ちを形として表せるのだということです。

さてこの『30代で差がつく50の勉強法』は、タイトルの通りメインターゲットは30代ですが、それ以外の世代の人でも十分に読む意味があると思います。30代になったつもりで、あるいは30代の気持ちになりながら、大人の勉強について考えられるでしょう。
この本にもあるのですが、大人と子供の勉強の違いは大きく3つあると思います。1つは、子供の勉強は正解がある問題に対して正解を導き出すことですが、大人の勉強には正解がありません。自分で答えを作り、そこに至るまでの過程も含めて勉強となるわけです。
2つめは、子供の勉強はやらされる、言い方を変えれば他から目標を与えられるものですが、大人の勉強は自ら目的を作って勉強することになります。大人の勉強は100パーセント自分のためにやるものですから、モチベーションが非常に大事になります。
さいごに、子供の勉強は試験本番までなど、明確なデッドラインがありますが、大人の勉強は継続することに意味があります。前の2つとも絡みますが、問題に正解がない(ときには、問題そのものが明確に提示されない)ものを自分の意思で勉強していくものですから、いつでもやめることができるし、いつまでも継続することができます。

中谷さんは物書きなので、読書について多くの分量を割いていますが、勉強というのは日々新たな知識を吸収していくこと。そのためには知識の入手経路を限定せず、自分と対立する意見や、自分より経験の浅い人の主張も、まずは取り込み、咀嚼し、消化することが重要です。
本書には「勉強する人はむかつかない」というのもありました。勉強することを多くの意見を消化する、消化できなくても腹にためておくことが大事だといい、自分の意にそぐわない主張を腹にためておけない人が「むかつく」と感じるのだそうです。語義的に「胃がむかつく」といった使い方をするわけで、食物だけではなく意見や知識も、身体が受け付けないから「むかつく」のだといわれると、なるほどそうかという気になります。

奥付によると、この本は2002年に書かれたものです。自分は今読みましたが、出版当時に読んだ30代の人は、今はほぼ40代。
40代、50の○○。別の作者ですが、そういう本が最近ベストセラーになっていますし、私も現在進行形で読んでいますので、近々ここに感想を書けるかと思います。

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2011年4月18日 (月)

[読書メモ]山崎将志『残念な人の仕事の習慣』

残念な人の仕事の習慣 (アスコムBOOKS)(山崎将志)

前作『残念な人の思考法』も持っていて、何度か逡巡していたのですが、ようやく決心して購入しました。
買うのをためらっていたのは、前作の前半(というか最終章以外)が残念な書き方で、せっかく買ったのだからと半分我慢して最後まで読み進めてやっと、ただ残念な事例を挙げる批評本ではないとわかったという事情があります。今回も事例が多いのですが、前作で感じた「残念さ」はありませんでした。

事例の取り上げ方で、前作と違いがあったように思います。前作では残念な事例、つまり筆者本人の経験上不満に思った事例を多く取り上げていたのですが、今作では残念な事例と筆者が顧客として満足できる事例を対比して取り上げており、参考にできる成功例が多いからだと思います。

そして、タイトルにあるように仕事のことについても分量を割いており、その内容は自分の感覚に近いものでした。
すなわち、勤め人は仕事に最も多くの時間を使っているのだから、仕事が楽しくないと人生そのものが残念になる。また、仕事以外に時間をかけてする趣味を見つけることで、仕事の能率を上げて時間を短縮するモチベーションになる。
そういった働き方の質の改善が、生活そのものを向上させるきっかけになるわけです。「ワーク・ライフ・バランス」という考え方は大事だと思うのですが、その言葉に逃げて仕事を怠けるようでは、本末転倒だといわざるを得ません。

とはいうものの、自分自身、仕事の量の割に成果を出せていない、残念な人になりつつありました。2009年に転職して東京に出てきたのですが、その会社を1年そこそこで退職してしまったのは、やっぱり残念な働き方に陥っていたのが大きな原因ではないかと思っています。
仕事を漫然とこなし、時間だけをつぶしていた(そのわりに勉強会やジムワークなどいろいろと手を出し、生活リズムと体調を崩してしまいました)状況を脱し、与えられた仕事の意味や仕事への取り組み方、自分の将来あるべき姿を意識して働くことが、脱「残念な人」の第一歩ではないかと考えています。

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2011年4月14日 (木)

[将棋]里見女流三冠、奨励会1級を受験

将棋の「歴史」について語るはずのブログが、だんだんそれてきているような気もしますが、気にしません(笑)。
里見さん、どこまで行けるのか、頑張ってほしいですね。

里見香奈女流名人・女流王将・倉敷藤花が奨励会1級編入試験を受験 | お知らせ|お知らせ・イベント情報:日本将棋連盟

いくつかのニュースサイトでも取り上げられていますが、報知新聞の記事が最も詳しく出ていました。
ちなみに報知新聞は女流名人位戦の主催者でもあります。
里見名人、女性初のプロ棋士目指し「奨励会」編入試験:社会:スポーツ報知

連盟の発表と報道を総合すると、奨励会への挑戦は里見さんから申し出たことがわかります。連盟側は特例としての三段リーグ、あるいはフリークラス編入を提案したものの、里見さんの希望で1級の受験となり、連盟が対局者の選定などでイベント要素を取り入れた形になっています。
里見さん個人の問題にとどまらず、将棋界、とくに女流棋界の将来を占う意味でも、大きなマイルストーンとなる挑戦でしょう。

まず、女流トップクラスの実力が奨励会のどのあたりなのか、ということが気になる人は私だけではないと思います。男性棋戦でも女流枠が設けられ、里見さんも多くの対局に臨んでいますが、それらの対局から男性プロは里見さんを奨励会の二段程度の実力だと話していたと思います(橋本七段が、「将棋世界」の誌上対局(2010年10月号)で里見さんに敗れた後のコメントなど)。その話がリップサービスなのか、これから判明しますね。

ふたつめ、女流棋士と奨励会員との掛け持ちが可能になるように、規約を改定するとの話。2009年に香川女流1級が奨励会(5級)を受験したときには規約改定の話は出ませんでしたが、女流棋界としても里見さんを失うのは痛いのでしょう。女流も奨励会も、対局日程はそれほど詰まっていませんので、十分に掛け持ちは可能のはず。里見さんが規約を変えるきっかけになりましたが、もっと早く改訂に動いてもよかったかもしれません。
(香川さん、4級で退会しています。女流棋士に戻るという話も聞きませんし、このまま将棋から離れてしまうのでしょうか。)

最後に、試験対局の選出について。女性の奨励会員だけ3人選ぶ人選については賛否両論あるかと思います。確かにイベントに偏りすぎだし、棋力の面でも手合い違いではないかとも思うわけです。
いくつか物差しをあげるとすれば、対局相手である加藤さんが奨励会に入る前、小学生のときに女流プロに勝ったことがあるとか、女流棋士で奨励会1~2級に在籍していた千葉さん、岩根さん、甲斐さんとの比較とか、先に挙げた香川さんの事例も物差しになり得るかと思います。

ただ、1つ言えるのは、里見さんが奨励会に入ってからが本当の勝負だということです。奨励会に入ることが目的ではなく、正棋士として奨励会を抜けることが目的なのですから。
1級受験ですから、21歳までに初段、26歳までに四段という2つの年齢制限をクリアしなければなりませんが、今の気持ちを忘れず挑戦を続けてほしいと思いました。

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2011年4月 6日 (水)

[読書メモ]駒崎弘樹『働き方革命』

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2011年4月 3日 (日)

[勉強会]2011/4/3 新聞記事で朝食会@池袋

○コミュニティ名:新聞記事で朝食会~Let's朝活~
○名称:4/3 新聞記事で朝食会@池袋
○日時:2011年4月3日 10:15~11:30
○場所:お粥と中国茶のお店 小吃坊池袋西武店Googleマップ
○参加者:6名

別の読書会でお世話になったchakoさんの主催する、「新聞記事で朝食会」に参加してきました。
朝日、読売、日経といった全国紙はもちろん、米国紙ヘラルド・トリビューン、タブロイド版のサンケイエクスプレスといった新聞を持ってきている人もいました。今回の開催では持ってきている方はいませんでしたが、スポーツ紙や夕刊タブロイドもありなのだそうです。

今回話題になったのは、大きく2つ。震災後の市民の対応と、間近に迫った統一地方選挙。
震災後の反応なのですが、発表されたデータを鵜呑みにして不安になるか、政府は真実を隠しており安全なはずがないと決めつけるか、といった両極端の反応がまま見られると思います。
私たちができるのは、発表された情報の意味を正確に理解し、「どれくらい」安全なのか(危険なのか)という判断基準を理解しておくことと、結論を急がないこと。原発事故の問題、余震の可能性の問題とも、安全と危険の間に明確な線が引けるわけではないし、発表された数値がゼロかそうでないかという見方は正しいと言えません。
また、放射線量は現在発表されている範囲の値では危険性が「あるのかないのか、わからない」ということも認識しておく必要があるかと思います。結論を急いだところで、正しい結論が得られるわけでもないし、危険であるというデマに巻き込まれるだけになってしまうでしょう。

自粛についても話が出ました。禁欲的になるのは理解しますが、首都圏は被災地ではないし(浦安など、例外はありますが)、過剰な自粛よりも平時を取り戻し、経済を回すことを意識するべきではないかなと考えます。
日本全体が元気になってこそ、被災者の助けになることができるわけで、自粛によって被災者の気持ちをわかったつもりになっても、助けにはなりにくいのではと思うのです。
こういう勉強会を催すのも、そのあと書店に行って書籍を何冊か購入したのも、自粛する必要はないと考えるからです。
(石原都知事の花見自粛発言は、文脈がわからないのですが、単に被災者がいるからという空気読め的な発言だとすれば適切ではないように思う。電力消費を抑えるためとか、花見の代わりに飲食店に集まって経済を回すためとかいうなら、理解もできるのですが。)

もう一つは選挙の話題。国政選挙のほうでも、一票の格差問題が日経新聞に取り上げられていたので、このことについて話してきました。他の人は一票の格差についてあまり意識しないで選挙に臨んでいたということなので、多少意外だったのですが、もう少し気にしておいたほうがいいかなと思いました。
個人的には、衆参とも現行の選挙制度のままでの格差是正には限度があり、たとえば衆議院の小選挙区は人口40万人を基本とした、県境を越えた選挙区の設定も検討するべきだし、参議院は現在の選挙区を撤廃し、全国区にするくらいの思い切った改革が必要なのではないかと考えています。
(全国区は選挙費用がかかるなどの理由で廃止されましたが、現在の非拘束名簿式比例代表制がほとんど全国区と同じですし、交通手段とITの発展である程度は軽減できるのではないかと。)

統一地方選挙の投票率低下も指摘されています。東京都知事選挙ではAKB48を起用して、投票への呼びかけを行っており話題になっています。それでも、元々絶対数の少ない若い世代が選挙離れ、政治離れを起こしています。
理由として考えられるのが、政治が年寄りのものだという認識と、裏返せば自分たちの意見が反映されることはないという若い世代のあきらめがあり、世代ごとの主張を一定量認める政治制度の変革、そして子供の頃から政治にコミットできるような教育制度のあり方が求められているのではないか、と感じました。

毎回感じることではありますが、いろいろな意見が聞けて、いろいろなものの見方があることで、その場が活発になります。
今回は皆さんの意見がかなり近いように思いましたが、それでも切り口は多種多様で、自分の気づかないものの見方を見せてもらうことで、刺激になります。
自分主催、ファシリテーターで新聞朝食会を開くのも、是非挑戦してみたいと思っています。

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2011年4月 1日 (金)

[読書メモ]中川美紀『『ワーク=ライフ』の時代』

『ワーク=ライフ』の時代 (ベスト新書) (中川美紀)

4月になり、私の勤め先にも5人の新入社員が仲間に加わりました。15年前の自分を見るようで、みんな初々しいのですが、「本気で仕事をする」という会社の方針に共感しているのが見て取れました。
この方針、私が年頭に目標にしたこととぴったり重なります。今の勤め先に自分が転職したのはこの2月からですが、いい会社に縁があったと実感しています。

近年流行している「ワーク・ライフ・バランス」ですが、自分としては違和感を持っていました。平日の定時の勤務時間は8時間。休憩と通勤の時間を入れれば、残業がなくとも1日の半分は会社に関わっていることになります。その時間がライフでないというのは、勤め人は一生の半分を死んでいるといっているのと同じでしょう。
つまり、自分にとって仕事時間は生活の一部だし、生活の一部であるからこそ充実させる必要があると考えます。仕事とそれ以外の時間を別々に考えて、仕事以外の時間だけを充実させることで生活が充実するかというと、絶対に無理と断言していいと思います。仕事が充実しないと生活全体が充実しません。

そもそも、ライフ(「生活」であったり「人生」であったりしますが)が充実していると感じるのは、時間を忘れて没頭できるくらい打ち込めるものが何かあるときだといえます。仕事が嫌だからといって、嫌なものから逃げてばかりいたら、仕事以外のほうでも面倒なことから逃げる癖がついてしまって、結局生活の質を高めることにはならないのではないでしょうか。
打ち込むものが仕事である必要はありませんが、最も長い時間を仕事に使っているのだから、仕事に打ち込めるとしたらそれは幸せなことだと思います。
仕事は決して楽なものではありません。ですが、この仕事をやることで喜ぶ顧客がいる、会社の売り上げが上がる、自分が成長できる。仕事がしんどいものであっても、そういった成功体験が得られるのであれば、十分に打ち込む価値があるし、楽しめると思うのです。

長い時間働いて苦しめとは、この本には一言も書いていません。むしろ無駄にだらだら働くことに対しては否定的です。仕事の時間を、密度の濃い充実したものにすることによって、生活全体の質が上がっていく、本書全体を通しての主張はそこにあります。
仕事が生計を得るための手段としか思えない人、しんどいだけだと思っている人は、仕事をポジティブな側面から見直し、仕事に対する考え方を変えていってほしいと思うのです。それが自分自身のためになるし、ひいては社会全体の生産性向上につながるわけですから。

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