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2011年4月 1日 (金)

[読書メモ]中川美紀『『ワーク=ライフ』の時代』

『ワーク=ライフ』の時代 (ベスト新書) (中川美紀)

4月になり、私の勤め先にも5人の新入社員が仲間に加わりました。15年前の自分を見るようで、みんな初々しいのですが、「本気で仕事をする」という会社の方針に共感しているのが見て取れました。
この方針、私が年頭に目標にしたこととぴったり重なります。今の勤め先に自分が転職したのはこの2月からですが、いい会社に縁があったと実感しています。

近年流行している「ワーク・ライフ・バランス」ですが、自分としては違和感を持っていました。平日の定時の勤務時間は8時間。休憩と通勤の時間を入れれば、残業がなくとも1日の半分は会社に関わっていることになります。その時間がライフでないというのは、勤め人は一生の半分を死んでいるといっているのと同じでしょう。
つまり、自分にとって仕事時間は生活の一部だし、生活の一部であるからこそ充実させる必要があると考えます。仕事とそれ以外の時間を別々に考えて、仕事以外の時間だけを充実させることで生活が充実するかというと、絶対に無理と断言していいと思います。仕事が充実しないと生活全体が充実しません。

そもそも、ライフ(「生活」であったり「人生」であったりしますが)が充実していると感じるのは、時間を忘れて没頭できるくらい打ち込めるものが何かあるときだといえます。仕事が嫌だからといって、嫌なものから逃げてばかりいたら、仕事以外のほうでも面倒なことから逃げる癖がついてしまって、結局生活の質を高めることにはならないのではないでしょうか。
打ち込むものが仕事である必要はありませんが、最も長い時間を仕事に使っているのだから、仕事に打ち込めるとしたらそれは幸せなことだと思います。
仕事は決して楽なものではありません。ですが、この仕事をやることで喜ぶ顧客がいる、会社の売り上げが上がる、自分が成長できる。仕事がしんどいものであっても、そういった成功体験が得られるのであれば、十分に打ち込む価値があるし、楽しめると思うのです。

長い時間働いて苦しめとは、この本には一言も書いていません。むしろ無駄にだらだら働くことに対しては否定的です。仕事の時間を、密度の濃い充実したものにすることによって、生活全体の質が上がっていく、本書全体を通しての主張はそこにあります。
仕事が生計を得るための手段としか思えない人、しんどいだけだと思っている人は、仕事をポジティブな側面から見直し、仕事に対する考え方を変えていってほしいと思うのです。それが自分自身のためになるし、ひいては社会全体の生産性向上につながるわけですから。

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