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2011年5月 7日 (土)

[読書メモ]阪本啓一『企画心』

企画心(プランニング・マインド)―わかった!ホンモノの企画書の書き方(阪本啓一)

個人的に、「企画」には興味があります。
IT関連の仕事を15年続けていて、そのほとんどがすでに企画されたものを実現するための開発作業でした。開発作業が嫌いだとかダメだとかいうわけではないのですが、自分で自分が作りたいものをゼロから考える、企画の部分から1つのサービスに関わりたいと常々思っています。

実は、1度、企画段階から製品に関わったことがあります。
経験してわかったのですが、企画の際に考えていたことと、製品になったものとは大きく異なり、イメージしたものがそのまま形にはならないものです。それはいろいろな人の意見を取り入れた結果であったり、実装作業中の困難で仕様変更を余儀なくされたりした結果ではあるのですが、自分がその企画にどれだけ思い入れがあったのか、という根本の部分で失敗していたのかもしれません。

そういう経験もありますし、根がまじめすぎるというか、固定観念にとらわれすぎている部分がありますので、阪本氏の本書は「わかってはいるけれど、できないだろう」「できるかもしれないけれど、やらないだろう」という感覚を持ってしまいます。
決して無茶なことは書いていないし、これができれば誰でも企画者になれるように思います。
でも、なぜ自分にはできないと思うのか。
答えは単純で、自分の行動力の小ささを知っているから。インターネットという便利な道具にかまけて、ましてや無駄足を踏みたくないからと行動をとどめてしまう自分に、どんな企画ができるでしょうか。あらゆることをやりきったという感覚がない企画を、どれだけ企画者自身が信じ切ることができるでしょうか。
企画も仕事のひとつとしてとらえるなら、まだ仕事に本気になりきれていない部分があるのだろうと思います。

興味深かったのが、「自分がこうしたい」という企画への情熱(おもい)と、その企画を売り込むために「他者に受け入れてもらう」ことの矛盾というか、ギャップの埋め方。感覚的な部分も大きく自分自身受け取り切れているのかわかりませんが、売るために企画するのではないが、企画を売るように伝えなければいけないというところ、表現力やコミュニケーション能力が問われてきます。

巻末に、行動リストが掲載されています。日常的に新しい企画が出せる人は、これらの行動が躊躇なく行えるのでしょうし、行動の中から新しい気づきを生み出しているのでしょう。この点が、作者と私との違い、企画できる人とできない人との違いということになっているのではないかと思いました。

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