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2011年5月25日 (水)

[読書メモ]茂木健一郎『世界一自由な脳のつくり方』

世界一自由な脳のつくり方(茂木健一郎)

脳科学者で、マスメディアにもしばしば登場している茂木氏の昨年の著書です。茂木氏といえば「脳」といった感じに、自己ブランド化ができているように思います。

「自由な脳」とうたってはいますが、内容は米国一辺倒で、米国のマネゴトをすることが自由なのだといわんばかりです。確かに日本の多くの人は、過去の方法にとらわれたり失敗を恐れたりして、発想が萎縮してしまっている部分はあるのですが、だからといって米国のマネゴトで自由になれるとも思えない。
過去のしがらみからも、米国からも自由なものの考え方を、もっと前面に打ち出したほうがよかったのではないでしょうか。
iPadやキンドルは、日本人には作れない、それは間違いない。ですがおそらく、あれを作れるのは米国だけでしょう。フランスでも中国でも、アフリカでもiPadは実現できないと思うので、ことさら日本人が恥じることもないでしょう。

とはいえ、多くの日本人の考え方が、不要な枠組み(マインドセット)にとらわれ過ぎて、自由な発想を妨げられているとは感じます。わかりやすいのは、本書でも指摘されていますが、学歴や勤務先など、肩書きや権威の枠組み。私が最初に挙げた、「茂木氏イコール脳」というのも、自由な発想を妨げる不要な枠組みでしょう。
脳の使い方だけではなく、生活全体にいえることですが、肩書きを外した「素の自分」で勝負することが求められています。会社を辞めて独立せよというわけではありませんが、肩書きや権威に頼らないならば、自分はどの部分で強みを発揮できるのか、もっといえば「素の自分」とは何者なのかを知ることがこれからの社会では重要になってくると思います。
(自慢ではないですが、自分はできているほうだと思います。仕事の中で経験を積み能力を高め、プライベートでは読書会などに積極的に参加するようにしているので、学歴や肩書きに頼って生きてはいないでしょう。)

日本という国は失敗や逸脱に対して非常に厳しいので、この国でマインドセットを外し、自由なイノベーションを起こすことは難しいのかもしれません。ですが、難しいからやらないと考えて止まってしまうのではなく、自分にできるところからイノベーションを起こし、実行し、周りを動かしていくことが、ひいては日本全体を変えていくことになるのかもしれません。

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