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2011年6月11日 (土)

[読書メモ]タル・ベン・シャハー『ハーバードの人生を変える授業』

ハーバードの人生を変える授業(タル・ベン・シャハー)

以前参加した読書会で紹介され、興味が湧いたので自分で購入しました。
「ポジティブ心理学」のジャンルに属する本で、より健康で幸福なこころを持つために、どういった考え方をすればよいか、52のテーマに分けて書かれています。
もともと大学の授業ですから、1つのテーマを1週間ごとに取り上げたと考えれば、ちょうど1年でこの本のワークが終わるわけです。
本来は本書のワークをやってはじめて、この本を読んだということになるのかもしれませんが、そこまではできていません。でもいくつかは頭の中で考えるだけではなく、実際に手を動かして紙に書いたり、行動を起こしたりしてみれば、もっと深くこの本を味わうことができるのだろうと思います。

第1章が「感謝する」で、各章の頭に「今週感謝すること」という欄が設けられています。感謝が、それだけ重要なものだといえます。
ややもすると、私たちは感謝の気持ちを失い、あるいは失っていないのかもしれませんが、感謝を表明することを忘れてしまいます。どんな小さなことにも感謝することを忘れなければ、小さなことに気づくようになりますし、物事を肯定的に捉えられる、というのは経験的に実感します。
勤め先の経営理念に「感謝を楽しむ」というフレーズがあるのですが、感謝はさせられるものではなく、自分の心の中からわき上がってくる感情として表明するものだ、ということも書いておきたいと思います。自分では感謝したいと感じていても気恥ずかしくて表明できない、逆に感謝するべき状況だから感謝を表明する、といったことが少なくないかと思いますが、これを克服してこそ「感謝を楽しむ」ではないかと考えています。

また、もうひとつ興味深い点として取り上げたいのが、失敗や苦労があっても、それを受け入れることで、これが本書で繰り返し述べられていました。逆に受け入れないで拒絶するのは、「○○でなければならない」という完璧主義に陥ってしまい、また自分の考え方の幅や可能性を自ら狭めていることになります。空気を読み、自分の意志を殺して「よい子」になることだけが正解ではありません。自分の感情に素直になり、周囲の現状を肯定的に受け入れることで、○○でなければならないという思い込みを捨て去ることができるでしょう。

多くの日本人が、長く続く不況と政治の混乱、そして国際競争力の低下から、自信を失っています。変化は悪い方向にしか起こらないようにも見えるし、現状のまま逃げ切ることが最善とも思えます。また、他人に批判され足を引っ張られることはあっても高く評価されることはありませんから、実社会ではできるだけ目立たないように、ネット上では匿名のガードを決して離すことなく、生きていくことが求められているかのようです。
でも、そんな生き方が楽しいとは思えない。守り、隠れ、逃げ、自分の生きる意味を見いだせない生き方だと思うのです。自分が生きているという実感は、誰に強制されるわけでもなく、自分の意志で行動し、自分の感情を素直に受け入れることで、はじめて得られるのではないでしょうか。

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