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2011年7月22日 (金)

[読書メモ]福島正伸『どんな仕事も楽しくなる3つの物語』

どんな仕事も楽しくなる3つの物語(福島正伸)

2008年の発刊で、発売されてすぐに何かのきっかけで勧められて購入したのですが、そのきっかけが何なのか忘れてしまいました。最初に入った会社に十数年いて、転職するかどうか迷っていた時期ですから、仕事の楽しさを思い出すために買ったのだと思いますが。

タイトルにある「3つの物語」が導入で、駐車場の管理人、タクシー運転手、ペンキ屋さんの3人が登場します。職業に貴賎はありませんが、いずれも資格の必要な職業でもなければクリエイティブな職業でもないとはいえるでしょう。一見、楽しい仕事ではないように思えるものの、彼らは最高のやりがいを持って、それぞれの仕事にあたり、それがお客さんや周囲の人を巻き込んで感動を呼びます。
後半は、この導入を踏まえて、仕事を楽しくする、仕事を感動に変えるための方法について示されています。自分に与えられた仕事の意味を考える、というのは、できているようでなかなか難しく、ややもすれば「やらされている」と感じてしまいます。こうなると仕事にやりがいが見いだせないだけではなく、上司の顔色をうかがい、自分が属する組織のために仕事をこなしてしまうことになってしまいます。官公庁や大企業などが、内向きの仕事をしていると批判されることがよくありますが、中で働く人が仕事の目的や意味、顧客にもたらすメリットを忘れ、仕事をやらされるもの、こなすものと感じている結果ではないかと思いました。

この本を読んだ感想は、前向きなものと後ろ向きなものの、大きく2つに分かれるかと思います。
「自分の仕事は小さなものだと思っていたけれど、そうではなくて感動を与えられるものなのだ」「問題の原因を自分自身に見いだし、あきらめず挑戦を繰り返すことで、必ず目標を達成することができる」というポジティブな考え方。本書で論じているのは、もちろんこちらのほうです。
「いわれていることはそうなのかもしれないが、実践するだけの時間もコストもない」「理想論を語られても困る、現実を見てほしい」というネガティブな考え方。本書で対象としている読者の姿ではありますが、読後もこの考えが変わらないという人もいるだろうとは思います。
自分も、この両方の意見を同時に持ちました。自分の半分、頭の部分では、仕事に対する意識が受け身になっていた部分を、この本を読んだきっかけに変えていこうと思っているのですが、残りの半分、心の部分では、本書と自分の間に壁を作って受け入れようとしていません。とはいえ、まずは形から入っていくことで意識付けができることもありますから、自分の仕事の意味を考え、いい加減な仕事をすることで誰かに迷惑をかけるということを肝に銘じておきたいと思いました。

以前にも何度か書いていますが、仕事における、私の今年の目標が「本気の仕事をする」、勤め先の経営理念の第1番目が「仕事を楽しむ」です。
本書にも書かれていますが、「本気」と「楽しむ」は同じ意味。本気で取り組むからこそ、楽しみを見いだせるのですし、楽しいことだからこそ本気で取り組めるともいえます。38年生きていて、まだ何事にも本気になりきれていないように感じていますが、これからでも遅くはないでしょう。周囲からの期待も大きいですし、緩んだ気持ちを引き締め直して、また走り出したいと思います。

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