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2011年7月 6日 (水)

[読書メモ]ポール・スローン『ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣』

ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣(ポール・スローン)

頭の中の話ではありますが、いわゆるメンタルや心理学ではなく、純粋に「考え方」の本です。
いろいろな場面で、私たちは思考の枠にとらわれ、思い込みから抜けられなくなっています。思考の枠は、問題解決を速やかに行ったり、過去の事例に倣ったりするときには有用ですが、これまでになかった解決策や考え方を導き出すときには、邪魔になってしまいます。
そういった思考の枠を外すことはできなくても、その存在に気づかせてくれるのが、この本だといえます。

作者のポール・スローンは、「ウミガメのスープ」でも有名です。有名です、といいながら自分がこの問題を知らなかったのですが、ネットに上がっていた解説を見てなるほどと思いました。ウミガメのスープの問題も、発想の枠を外さないと正解にたどり着けないでしょうから、本書にも共通するものがあります。

本書には思考力を広げ、あるいは深める30パターンの方法が示されています。そのうちのいくつかは実践しており、いくつかは実践できていないまでも知っていましたが、自分にとって初めて知る内容もあり、こういう考え方や方法もあるのかと感心しました。
そのうちの1つが、7章「平行思考」の6つの帽子で、議論に参加している全員が、議題への取り組み方を一致させるために、色ごとに意味を持った6色の帽子をかぶるというものです。「平行思考」そのものの定義は本書に出てきませんでしたが、ある意見に対して批判的に物事を考えていく対立的な思考法と対照的に描かれているので、意見を対立させず、全員が同じ方向をむいて議論する思考法ということになりそうです。

よく似た言葉で、「水平思考」(9章)というのもありますが、こちらは思考の枠の中で考える「垂直思考」と対になる言葉で、思考の枠を超えて自由に発想することを指しています。水平思考が簡単なようで難しいのは、誰もが思うとおりでしょう。
水平思考の代表的なパズル集としては、多湖輝教授の「頭の体操」シリーズが知られていると思いますが、自分の場合は多くの問題と答えを覚えてしまったので、「頭の体操」が思考の枠になってしまい、あまり水平思考の役に立っていません。水平思考は数をこなせばいいというものではなく、頭の中のパラダイム転換が必要で、それゆえ難しいのだと感じます。水平思考が日常的にできる人にあこがれますし、そういう人がアイデアメーカーになれるのだろうと思います。

自分は発想力が足りないと感じていますし、それでも企画をやりたいと思っていますので、これからも鍛錬が必要な部分です。
思考の枠を外し、自分の限界を破り、新しいステージへ上っていきたいものです。

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