« [読書メモ]大前研一『私はこうして発想する』 | トップページ | [読書メモ]ダニエル・エイメン『「わかっているのにできない」脳〈1〉』 »

2011年8月19日 (金)

[読書メモ]水野敬也『夢をかなえるゾウ』

夢をかなえるゾウ(水野敬也)

ジャンルはビジネス本、自己啓発本ということになるかと思いますが、小説仕立てになっています。
会社勤めで平凡な日常を送る、主人公の青年のもとに、関西弁をしゃべる象が突如現れます。この象はガネーシャと名乗り、自分は神だといい、主人公に向かって、本当に変わりたいのならこれをするようにと、毎日課題を出していきます。

この中で一番衝撃を受けたのは、「変わりたいと思っているうちは、変われない」というところでした。思うだけなら簡単だし、楽です。そこに具体的な行動が伴って初めて、人間変わることができるのだという、当たり前なのに多くの人ができていないことを、すばりついてきたところでした。
そういう観点からもう一度本書を読み直してみます。最初の課題は靴を磨いたりコンビニでおつりを募金したりと、ある意味くだらなくも思えることなのですが、これまでやっていなかった具体的な行動を取らせているのです。
後半になるとそこから発展して、周囲の人を喜ばせる、応募する(自分の力を他人に見てもらう環境に自分を置く)、感謝するという課題に変わっていき、この辺を日課にできる人間は強いよなあ、と当然ながら思ってしまいます。

応募する、という表現になっていましたが、つまりはやりたいことに向かって一歩踏み出して、自分の力を世に問うこと。オーディションや事業プレゼンで自分を売り込むのもあるし、資格試験を受けるのもある。自分が心から「やりたいこと」を見つけて、それを実現するための行動を起こすと言い換えることもできるでしょう。
当然、リスクもあるし、周囲の反対もある。できるわけがない、という自分の心の声もあるかもしれません。ですがそこに負けて最初の一歩を踏み出せなければ、いつまでたっても前には進めないし、思う方向への変化は見込めないわけです。

……と考えていくと、自分のやって来たことは、あまり胸を張れないかな。
自分の場合、変わりたいという意識が強くないときでも、環境に流され、その場その場でいろいろな選択を取っているうちに、何かが変わってきているように思います。小さい環境の変化だと新しい仕事を任されたり、失敗して叱られたりすることから、大きな変化だと会社を辞めて転職したり、引っ越して東京に出てきたりするところまで、仕事の中だけでも否応なく変化に巻き込まれていきます。そういった環境の変化に合わせた自分の変化のほうが、多いのかもしれません。
社会人になった15年前よりは成長しているだろうけれど、流れに任せてきた部分が多いので、具体的な行動を起こして自分が変わった、と感じる部分はむしろ小さいように感じます。でも、いま38歳だから、あと30年は仕事を続けるだろうし(定年は延びるかなくなっているかしそうだ)、まだまだ変化も成長もある、そう思っています。

|

« [読書メモ]大前研一『私はこうして発想する』 | トップページ | [読書メモ]ダニエル・エイメン『「わかっているのにできない」脳〈1〉』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/75808/45719025

この記事へのトラックバック一覧です: [読書メモ]水野敬也『夢をかなえるゾウ』:

« [読書メモ]大前研一『私はこうして発想する』 | トップページ | [読書メモ]ダニエル・エイメン『「わかっているのにできない」脳〈1〉』 »