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2011年11月13日 (日)

[読書メモ]中谷彰宏『反射力』

「反射力」早く失敗してうまくいく人の習慣(中谷彰宏)

自分が好きな著者の一人、中谷彰宏さんの最新著書です。
中谷さんには多くの著書がありますが、時流に乗せられているもの、今読まないと時機を外してしまうものというのは少なく、流行を超えた普遍性のあるメッセージを発信し続けていると感じています。

そして、この本にも中谷さんの考え方が色濃く表れていて、常に前向きで、フットワークが非常によいのが印象的です。やや乱暴にまとめてしまうと、即断即決が信条ということになるかと思いますが、それは「拙速」とはどう違うのか、という部分で考えるべきところがあるかなと思います。拙速かどうかなんて考える暇があるなら、まず動け、という考え方もないわけではありませんが。
即断即決と拙速とが違うのは、PDCA、またはPDCでいうCの部分、つまりCheck/Seeが機能しているかいないかというところでしょう。早く動いて失敗であれば、やり方を変えて別の方法をとればいい。とにかく動いて同じ誤りを繰り返すのであれば、それこそ単に拙速なだけだし、考えていて動きが取れない、あるいは出遅れて取り返しがつかなくなるのでは、PDC(A)でいうP(=Plan)の段階で止まってしまい、D(=Do)に進めていないということです。

勤め先のコア・バリューの中に、圧倒的なスピードという基準があります。依頼された案件に対して、どれだけ短期間で成果を出すかというところは、他者に対する差別化要素となります。本書で述べていることと、根は同じといえるでしょう。
自分自身も業務のスピード感については意識を高くするようにしており、与えられた作業に対して、予定の期日に間に合えばいいというのではなく、前倒しで作業にかかれるように動いています。上司や担当者が意図した形の成果を出せているのか、途中の早い段階で確認を取り、方向が違うなら修正していく時間を作るようにしています。
自分の作業が粗いのは自覚しているので、早い段階であらを見つけておかないと、後々になってから発覚すると問題が大きくなってしまうということもありますからね。

本書ではっと思わされたのは、「モチベーションに頼らず自動化していく」というところ(74ページ)。時間を忘れ、その作業に没頭できるフローの状態を作れれば作業効率は非常によくなりますが、コンスタントに成果を出すためにはフローの状態でなくても動くことが必要。そのためには行動を自動化、仕組み化することのほうが、フローを作り出すために時間を使うよりも短時間で作業ができるのですが、自分もそこを理解できていませんでした。
自分はフロー至上主義に陥っていたかもしれません。ですが今は、フローがなくても仕事ができる、そのほうが仕事の仕方としては、より理想に近い形になると感じています。

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