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2011年11月20日 (日)

[読書メモ]ゆうきゆう、大和まや『やさしすぎる人の心理術』

図解 もうひと押しができない! やさしすぎる人の心理術(ゆうきゆう、大和まや)

『マンガでわかる心療内科』などのゆうきゆう先生と、「女医マヤ先生の悩み相談室」の大和まや先生の共著です。メインの執筆はゆう先生が担当されているようですが、マヤ先生のほうが上司にあたるようです(2003年時点での「女医マヤ先生の悩み相談室」のプロフィールより)。

2人とも精神科医で、心理学的立場からの人付き合いの方法を40のテーマに分けて解説しています。それぞれのテーマに印象的な見出しがついていますので、それぞれのテーマに名前をつける役割を果たしているように思います。
自分は人の名前を覚えるのが苦手で、この見出しも全然覚えられなかったのですが、中にはそういう人もいるということで。まあ、ややこじつけ気味のタイトルもあるにはあるのですが。

さて、よく言われる、部下などを叱るとき、一般論よりも「自分がどう感じたか」を伝えると相手の心に響きやすい、という話が最初に出ています(「赤と黒」)。同じように、誘いの断り方、謝り方、提案の仕方などで、人間関係を悪くせずに相手に受け入れてもらいやすくする方法が、各テーマごとに示されています。
その中で自分がもっとも心に響いたのは、「四つの失敗」と題されたテーマ(86ページ)。自分もいろいろな失敗をしてきていますが、そのときの理由として、自分自身が改善できるところに原因を求めれば、次に同じ失敗をしなくすることができます。同じ内的要因(自分自身が原因)でも、改善できないところに理由を求めてしまうと、できない、やらない理由となってしまって課題を解決できなくなってしまいますから、どのように改善するのかを見つけていくのかが大事だということになります。

職場の人間関係だけではなく、彼氏・彼女との恋愛における人間関係でのテーマ設定も多く、相手の考えがわからなくてひとりで勝手に悩んでしまう人(自分もその傾向があります)は、こういった書籍で得た方法を試してみるのはよいのではないかと思いました。
また、書名に「やさしすぎる人」とついていますが、むしろ、もっとやさしい人になるための方法論がちりばめられているように思いました。もっとも、他人のいいなりになってしまうのでは元も子もないので、必要な部分は自己主張できるようにという意味で、この書名なのかもしれません。

余談。
「ミスト・ウォーカー」のところ(38ページ)、『マンガでわかる心療内科』に全く同じエピソードが出てきています。
作者が同じ人なので盗作ではないのですが、同じテーマを扱うにしても、切り口を変えるくらいの手間はかけてほしかったかな。ちょっと残念に思いました。

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