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2012年1月

2012年1月30日 (月)

[読書メモ]内田樹『呪いの時代』

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2012年1月29日 (日)

[勉強会]2012/01/29 新聞記事で朝食会@新宿サザンテラス

○コミュニティ名:新聞記事で朝食会~Let's朝活~
○名称:1/29 新聞記事で朝食会@新宿サザンテラス
○日時:2012年1月29日 10時00分~11時30分
○場所:カフェ・ベローチェ 南新宿店Googleマップ
○参加者:4名

主催の立場ながら、直前に体調を崩してしまい、申し訳ありませんでした。
何とか回復して開催はできたのですが、参加された皆様、また参加希望だった皆様には不安をおかけしたかと思います。

今回紹介された記事は、以下の4つ。
前回自分が参加したときは、1人を除いて全員が当日の日経新聞だったのですが、今回は誰も日経から紹介しないという状態でした。開催ごとに、かなりぶれがあるものですね。

・電力会社 私が選ぶ(1/29朝日)
ドイツなどの例を参考に、電力自由化の提案の記事です。
同日の紙面には地熱発電など、自然エネルギーに期待する記事も出ており、震災以降の日本のエネルギー政策のあり方が改めて問われる記事となっています。

・ダボス会議(1/28朝日)
欧米型の自由資本主義経済と、中国の国家資本主義経済との対立が問われる構図になっているようです。
そもそもダボス会議自体が資本家の利益を守るための会議であり、労働者や反グローバルの立場からは抗議の声があるのも事実です。

・岐路の輸出大国(1/29夕刊フジ)
自動車業界をとりあげ、円高で国内産業が空洞化していく現状と、政府が有効な対策を打てないことを批判しています。
タブロイド紙の切り口でしょうか、危機だけあおって対策は国任せ、改善しなければ国や大企業をを批判するという姿勢のようです。

・サイタマニア「大晦日の聖地秩父」(1/29埼玉)
埼玉新聞の、月1回のサブカルチャー連載です。
今号は『ちはやふる』主役の声を担当する瀬戸麻沙美さん(埼玉県出身)のインタビューと、秩父の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、鷲宮の『らき☆すた』の特集でした。
(埼玉を舞台にしたアニメが多く、「新聖地」と呼ばれることもあるのです)

ダボス会議の記事を見ても感じるのですが、資本主義の限界というか、欠点が大きく露呈しているのがこの時代ではないでしょうか。
投資家や株主の力が強くなりすぎ、企業が目先の利益しか追えなくなったことで、経営にもひずみが出ているように感じます。投資家は利益を得て逃げ切れれば、極論すれば企業や国がどうなろうが構わないわけで、彼らの主導する資本主義経済は、問題をはらんでいると言わざるを得ないでしょう。
採用の部分でも目先の利益の確保があらわになっており、非正規雇用が増えています。働く側が安定を求める(=退職時期を自分で決める)のは自然な考えですが、どうしても不安定な立場にたたされ、働いても満足感が得られないということにもなってしまいます。
個人的には、雇用の構造を変えて流動性を高め、好きなときに好きなところで働けるようになれば、非正規だとか不安定だとか言う言葉が意味をなさなくなるし、働く側も意識を高く保てると思うのですが、客観的に見れば暴論のたぐいでしょうしねえ。

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2012年1月28日 (土)

[勉強会]2012/01/22 書店内カフェで読書会@池袋

○コミュニティ名:本を共に読んで活かす会@大宮
○名称:1/22(日) 書店内カフェで読書会@池袋
○日時:2012年1月22日 10時00分~12時00分
○場所:リブロ 東池袋店Googleマップ
○参加者:4名

開催からブログの公開まで1週間もかかってしまい、すみません。仕事が忙しかったり、体調を崩したりして、なかなか時間が取れませんでした。
この日も(たまたまこの日だけですが)泊まり込みで作業に当たり、紹介したい本が準備できなかったので、バタバタになってしまい参加者の皆様にはご迷惑をおかけしました。
(書店のカフェで開催しているのに、こういうときに限って紹介したい本が欠品になっていたりするのはなぜでしょうね?)
その中で、今回は以下の書籍が紹介されました。

・久保田競『バカはなおせる~脳を鍛える習慣、悪くする習慣
・久保田競『あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法
・『震災と鉄道全記録 鉄路よ熱く甦れ』(アエラムック)
・原武史『震災と鉄道
・喜多川泰『手紙屋 蛍雪篇~私の受験勉強を変えた十通の手紙~
・原マサヒコ『アクセルを踏みこめ
・内田樹『呪いの時代

ここから発展した話題のほうがおもしろかったので、そちらを紹介したいと思います。

・代官山のツタヤがすごいらしい
書店を中心とした大型の施設となっているようです。
本拠が埼玉のこのコミュニティが、渋谷まで出張していいのかどうかわかりませんが、4月の東急東横線~東武東上線・西武池袋線直通にこじつけて何かやるのもおもしろそうですね。
本社が渋谷なので、時間が取れたら会社帰りにも足を運んでみたいと思います。

・学生が選ぶ書籍
コミュニティ管理人のかぶこさんが大学の図書館で働いているので、事例を紹介していただきました。
学生を何人か募集して、書店内をまわり、好きな本を買わせて(大学負担fだそうです)学内で紹介するとのこと。なかなか学生が集められないようですが、本好きにはたまらない企画ですね。学生にとっては、コミックやライトノベルしか読んでいないのか、自分の買った本が公開されるのが恥ずかしいのか、あまり魅力的ではないようですが。

・昔のほうが仕事は楽だった?
親の世代は日曜日だけが休み、いまは週休2日。親の世代のほうが忙しそうなのに、週1日の休日にゴルフに行ったり山に登ったり、自分たちよりも活動的だったようです。
でも、当時に比べれば残業時間は極端に遅くなっているようで、夜10時まで働いているというのが親世代には理解できないという話もありました。IT化も進み、それまで人間がやっていた単純作業が機械に任され、しんどいところだけ人がやるようになっているというのもありますし、スピード感も違いますね。
昔と今と、どちらが楽だったのか。楽しく働きたいとは思うものの、それなりの負担はあるのは、いつの時代も変わらないようです。

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2012年1月19日 (木)

[読書メモ]岸博幸『アマゾン、アップルが日本を蝕む』

アマゾン、アップルが日本を蝕む(岸博幸)

この本によると、2010年が4度目くらいの「電子書籍元年」だったようです。今となっては実感がないのですが、KindleやiPadが日本国内で販売されるようになったのが2010年ごろで、本格的に使える電子書籍端末が出てきたので、今回こそはという感もあったのでしょう。実際にはコンテンツがそろわず、電子書籍元年は今年か来年か、それともまだ先かもしれません。
とはいえ、私もソニータブレットを購入し、電子書籍端末としても利用しています。また、勤め先で運営しているサービスを利用する形になりますが、電子書籍の自費出版を行い、作家デビューする話も進んでいます。書籍の電子化の流れは、今後さらに加速し、定着していくことになるでしょう。

出版、音楽、ゲームなど「文化」と呼べるものは、その裏側にビジネスの側面もあります。著者が主張しているように、文化とビジネスのどちらが大事かという話ではなく、両者が車の両輪として、バランスを保って進んでいくことが発展につながり、ひいては文化を守ることにもなります。その観点で言うと、急速な電子化、IT化はビジネスの側面を強調しすぎており、文化としては発展を妨げられているのではないかと感じるわけです。
(ゲームを例に挙げたのが違和感があるかもしれませんが、将棋をイメージしています。先日、コンピュータ将棋「ボンクラーズ」が米長邦夫永世棋聖と対局し勝利しましたが、コンピュータ将棋のもつ勝利優先のビジネスライクな姿勢が、将棋文化にどのような影響があるのか、不安な面もあります。)
文化というと曖昧になってしまうかもしれませんが、コンテンツの質を維持するための活動と考えれば、電子化、ネット化でコンテンツの質を落とさない仕組みを求めていくこと、と言い換えることはできるかと思います。
利用者としては、囲い込みやビジネスなど関係なしに自由にさせてほしい。とはいえ、完全に自由に使えるようになってしまうと、ビジネスが成り立たないどころか、文化も壊してしまい、次の世代に何も残せなくなってしまうでしょう。そのあたりが考えどころで、ビジネスと文化と顧客満足をどこでバランスさせるかが、電子書籍に突きつけられた課題といえそうです。

「ネット帝国主義」という表現は、作者が好んで用いているようですが、いかがなものかと思いました。米国のネット企業を十把一絡げにしてラベルを貼ることで、問題の本質を見失ってしまっているようです。人の個性、企業の方針を無視した議論は、暴論に近いものになってしまいます。
わかりやすい事例で言うと、ネット帝国主義のSNSは本名を要求される、という表現がありましたが、原則本名のSNSはフェイスブック「だけ」といっていい。マイスペースもミクシィも、ツイッターもハンドル利用が標準なのに、その違いを意図的にか無意識にか、無視しているわけです。
また、帝国主義という表現から連想されるものと、ネット社会が目指しているところとは、大きく異なるものです。ネット社会では情報の寡占、独占が進むために勝者は1社になりがちですが、その点をもってのみ「帝国主義」と言っているのではないかと思いました。

日本は、米国をはじめ諸外国の事物やシステムをまねて、自分たちの使いやすいように改良していく、優れた力があります。改良したものを国外に広めるのは苦手なのと、普段使って慣れているために改良と気づいていない部分もありますが、ネット社会になってもその傾向は続いています。
本書にはニコニコ動画の事例がありましたが、音楽は着うたとして、電子書籍はケータイ小説や携帯コミックとして、独自に進化しています。SNSもミクシィはまだまだ終わっていませんし、ツイッターではハッシュタグをお題にして大喜利を行う、少し前だとブログを個人の日記として用いるなど、日本ならではの展開の事例はいくらでも挙げられます。
なので、プラットフォームの発展については、何も心配することはないのですが、問題はやはりコンテンツの質。私たち受け手側も直感的で刹那的なものを求めてしまい、じっくり考えるということができなくなっているようです。私たちがもっと良質のコンテンツを求め、ビジネス一辺倒にならない姿勢を示せば、コンテンツの質が高まり、文化の発展という形で現れてくるのではないでしょうか。

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2012年1月18日 (水)

[読書メモ]レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース『シェア』

シェア からビジネスを生みだす新戦略(レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース)

『フリー』『シェア』『メッシュ』『パブリック』と、自分が勝手に<ネット4部作>と名付けているものを、順不同ではありますがようやく読了しました。
4冊を通して感じるのは、モノを作って売るだけのビジネスはもはや時代遅れであることと、買い手は単なる消費者ではなく、思いを伝えることで生産者や発信者と共に成長するパートナーであるということです。インターネットという双方向メディアの果たした役割は決して小さくありませんが、それ以上に私たちひとりひとりの考え方が変化してきた部分が大きいかと思います。

最も大きな変化が、本書に指摘されています。つまり、産業革命以来の大量生産・大量消費について、これが正しい姿なのかと疑問を持つ人が増えてきたこと。地球規模のゴミ問題や環境問題が懸念され、リサイクルや環境保護という方向に舵を切りつつありますが、そもそも「買わない」という選択肢もあるのではないか、という趣旨となります。
本書前半は、大量生産・大量消費による弊害を、事例を挙げて説明しています。とくに印象に残ったのが、太平洋ゴミベルトの話です。海流の関係で北太平洋の中央にプラスチックなどのゴミが集まる海域があるのですが、想像を絶する事態になっているようで、当然ながら環境や生物への影響も小さくありません。元をたどれば、私たちの大量消費・大量廃棄が引き起こした問題であり、人間のエゴが生んだ地球規模の環境破壊です。

私たちは大量に廃棄するだけではなく、必要のないものを大量に買い、ため込んでしまうことにもなります。いざというときのために、1年のうちで数分しか使わないような工具を持っていたりすることもあるわけですが、必要なときにほかの人から借りたり、逆に自分のものを必要のないときにほかの人に使ってもらったりすれば、お互い助かるのに、という発想は当然出てきます。
インターネットの力により、遠く離れた人ともやりとりできるようになり、ものの交換や融通がやりやすくなりました。コミュニティが大きくなり、やりとりされる物品の量が一定の規模を超えたことで、さらに発展していくという構図が、世界のあちらこちらで起こっているようです。
副次的な効果として、交換や貸し借りの結果ものを捨てなくなるので、環境にも優しくなりました。

後半では、カーシェアリングやソーシャルレンディング、コ・ワーキングといった近年注目されているシェアビジネスがいくつかあげられています。従来の生活を置き換えるものにはならないとしても、シェアビジネスの存在が選択肢を広げ、新しい価値観を生み出していることは間違いないでしょう。
自分は会社員しか経験がありませんが、コ・ワーキング、あるいはノマドの働き方というのはおもしろいと感じました。「自由に働く」という感覚でしょうか。最近は勤め人でも働き方の自由度が大きくなってきており、会社を飛び出して好きなところで働くノマドや、コ・ワーキングで社外の人とも積極的に情報交換していくことも、かなり市民権を得てきたように思います。自分がやってみたら、すぐに怠けてしまいそうだなあ。(汗)

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2012年1月15日 (日)

[勉強会]2012/01/15 新聞記事で昼食会@日本橋

○コミュニティ名:新聞記事で朝食会~Let's朝活~
○名称:1/15 新聞記事で昼食会@日本橋
○日時:2012年1月15日 14時00分~16時00分
○場所:ZEN茶’feGoogleマップ
○参加者:5名

今回は5名の参加者が全員男性、4名が同じ新聞(当日の日経新聞)、主催者と私を除く3名が初参加(余談ながら、3名が埼玉出身か在住)と、共通点が多い人が集まった会になりました。
みんなが同じ新聞を持ってきたのは主催者さんも予想外だったようで、紹介したい記事が重ならないかどうか、自己紹介のときに紹介したい記事を聞いてきました。

時間の関係で主催者の方は記事を紹介しなかったので、紹介された記事は4つ。初参加の方の参考になるようにと、私が先頭バッターでした。

■米車大手「軽」廃止求める(日経、1/15)
日本のTPP交渉参加について、米国の自動車団体が日本市場の閉鎖性を指摘し、日本独自の区分である軽自動車の区分を廃止するように求めていたことがわかりました。
■日曜に考える「「組合員予備軍」目向けよ」(日経、1/15)
労働組合の構成員数が減少しています。非正規雇用者を取り込む必要があるのではないか、などの提言がありました。
■カンニング対策 大学が強化(日経、1/13)
金曜日の新聞を持ってきてくれた方もいました。昨年の入試ではカンニング事件が発覚し、センター試験を前にして大学が神経をとがらせている様子がわかります。
■こうのす昔話「伊奈忠次と忠治物語」(埼玉、1/15)
埼玉新聞の連載です。江戸時代初期の利根川東遷に関わった伊奈家の2代の当主について書かれています。紹介された方は小学校のとき、地域の歴史で学んだということでした。

労働組合と大学入試の話題が出ましたが、個人的にはどちらも時代にそぐわなくなってきているのではないか、と感じています。社会人も学生も大変なのですが、旧態依然とした帰省のために、無駄に大変になっていないかということです。
まず、労働組合。「雇用者=資本家」と対決する「従業員=労働者」の団体という、共産主義的なイメージはなくなり、従業員側の主張を雇用側に伝える窓口としての役割が大きくなってきています。とはいえ、記事にあるように正規雇用社員のみに門戸を開き、派遣社員や非正規雇用、あるいはこれから社会人になる就転職活動中の人への配慮がないのは、正規雇用者の既得権益を守る団体だと批判されても仕方がないところかと思います。
大学のカンニング対策は、記憶力がよければ合格できる、現状の試験制度にメスを入れないといけない時期に来ているのではないかと感じています。もはやネットで何でも調べられる時代になっており、これからの私たちに求められるのは、問題解決やイノベーションであるわけですから、大学入試も(そして、就職活動でも)正解を覚えるのではなく、自分なりの回答とそこに至る考え方を重視した試験制度にしていく必要があるのではないでしょうか。そしてそうなれば、カンニングなど意味がなくなります。

ほんとうは「サブカルチャー担当」をやってみたいのですが、どうしても空気を読んでしまいます(汗)。今回は、1月13日の日経埼玉地方面にあった、アニメの記念乗車券を東武鉄道と秩父鉄道が共同販売する記事を取り上げてもよかったのですが、先頭バッターでは雰囲気を壊したくないだけに無難なテーマにしてしまいます(おまけに、13日の新聞を持ってきていなかったりする)。
今度1月29日に自分主催で新聞記事朝食会を行いますが、そのときこそはサブカルチャーをやりたいですね。そのために埼玉新聞の月一回の連載「サイタマニア」が掲載される日を選んだのだから(爆)。

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2012年1月14日 (土)

[読書メモ]目崎雅昭『幸福途上国ニッポン』

幸福途上国ニッポン 新しい国に生まれかわるための提言(目崎雅昭)

日本は物質的に生活が豊かになり、制度的に自由が保障されています。ところが、日本国民が幸福を感じているかというと、そうでもありません。近年の不景気で幸福度が低下したわけでもなく、「一億総中流」といわれていた時期やバブル経済の時期も、幸福だと回答する人の割合は現在と変わっていないとのことです。
また、中東の産油国などでは、国民は働かなくても生活できるだけの富が国家に流れてきますが、それで国民が幸福になれるかというと、必ずしもそうではないという結果が出てきています。
本書の前半では、そういった各時代との比較や国際比較を繰り返し、国民が幸福を感じる条件を絞り込んでいきます。

詳細は本書に譲りますが、幸福度を高める大きな条件として考えられるのが、「自由」と「女性の権利」。
日本の場合、憲法をはじめとした法制度上は各種の自由が認められていますが、実際には常識や場の雰囲気(いわゆる「空気」)など、様々な同調圧力が加わっており、行動や発言の自由はそれほどありません。また、女性の社会進出は先進国では最低レベルで、企業の役員や自治体の長となる女性は、全く少なすぎます。

後半は日本を幸福な国にするためのいくつかの提言で、まとめとして「社会個人主義」を提唱しています。社会個人主義とは、国民ひとりひとりが幸福を感じることを目的とし、そのために様々な形での社会貢献を通して、幸福感を育てていく考え方ということになります。
社会貢献活動は大事な考え方ですが、皆が同じ方向を向かないことがもっと大事でしょう。やりたい人がやりたいときに、やりたいように活動でき、その結果が社会貢献につながるというのが、幸福感を育てるという意味では必要ではないかと考えます。
幸福感というのは、言い換えれば「生き甲斐」「働きがい」のことであり、働かなくても生活していける状態よりも、働きがいを持って働ける状態のほうが幸福感は高いでしょう。労働から社会起業へのシフトが起こるのも、「モチベーション3.0」や「フロー」と呼ばれる働き方が注目されているのも、究極的には本人の幸福のためです。そうやって考えると、社会個人主義は単なる社会のあり方だけではなく、国民一人一人の意識も、ドラスティックに変えていくことになるのでしょう。

日本は多様性のない、言い換えれば価値観の多様化に強い抵抗を示す社会です。このことが、日本国民の幸福度を頭打ちにさせる要因のひとつではないかと感じるわけです。
女性の社会進出もそうですが、外国人や高齢者をどのように社会が受け入れるか、また勤労という面で考えても、短時間労働やダブルワーク(副業)など、様々な生き方、働き方、価値観があってしかるべきですし、私たちは多様化を受け入れることが必然となるでしょう。
そしてその先に、国民の幸福が待っていると確信しています。

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2012年1月 9日 (月)

[勉強会]2012/1/9 英文記事を紹介する会

○コミュニティ名:本を共に読んで活かす会@大宮
○名称:1/9(祝日)@池袋 英文記事を紹介する会
○日時:2012年1月9日 10時00分~12時00分
○場所:サンマルクカフェ 池袋東口店Googleマップ
○参加者:4名

この勉強会のために、英字新聞を、初めて自分のお金で買いました。
仕事(IT関連のシステム開発)で英語を使う機会は多少あるものの、新聞記事を読むのは勝手が違うし、記事の内容を読み取るのはかなりしんどい(能力の問題もあるけれど、とにかく疲れる)と感じました。
ジャパンタイムズ紙を購入したのですが、日本の大手紙、とくにいつも読んでいる日経新聞と比較して、言語以外に違うと感じた点をいくつかあげてみます。

ひとつは紙面のレイアウト。日本の新聞で、1つの記事が複数ページにまたがることはなく、「関連記事」という形で別のページに補足や切り口を変えた記事が掲載されるのですが、ジャパンタイムズでは記事の途中でも遠慮なく「続きは○ページ」とされていました。
そして、16ページの紙面に、意見 (Opinion) 面が2ページ。日経新聞では月曜日の紙面に「オピニオン」面が1ページ、他の大手紙では読者投稿面がありますが、それらに比べても非常に割合が多くなっています。英字新聞は総じて、日本の大手紙よりも主張を明確にしていると聞きますが、その通りなのかもしれません。
ただ、肝心の論調は、1日分の紙面を、つたない英語力で読むだけでは把握できませんでした。
今回の勉強会で紹介しましたが、節目でも何でもない日(購入したのは1月5日付紙面)に東日本大震災とボランティア活動の記事が複数出ていましたので、民間団体や市民の社会貢献活動を意識的に取り上げているのかもしれません。

英文記事とはいえ、日本に関連のある記事が多く紹介されました。私も紹介した2件が、東日本大震災のボランティア活動(横浜で編み物教室の先生をしているドイツ人男性が毛糸と編み棒を被災地に送った話)と山手線の新駅の記事でしたし、ほかの方からは福袋の話題や日本人の幸福度(幸福度は数値化できるのか?)などが出ました。
福袋は、今年の正月には「婚活福袋」というものが売り出されたのだそうで、女性向けにお見合いやイベントの権利などを福袋に入れているのだそうです。婚活も福袋も、日本人以外にはなじみが薄そうですが、両方が組み合わさると日本人でも「わけがわからないよ」となりそうです。

ちなみに、ほぼ同じ内容の日本語の記事がウェブに上がっていました。
女性限定「婚活福袋」 お見合い付きも登場 - SankeiBiz(サンケイビズ)

日本の事物を取り上げるのでも、英字新聞だと外国から見た日本という視点となっていて、説明が客観的、あるいは第三者的で、こういう切り口もあるのだと感じさせられる部分もありました。

年末年始の休みボケもありましたが、久しぶりに英語に触れることで刺激を受けたように思います。
今年も1年、読書会の活動を続けていきますし、本業を含めて成果を形にしていきたいと思います。

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2012年1月 6日 (金)

[読書メモ]原マサヒコ『アクセルを踏みこめ』

アクセルを踏みこめ(原マサヒコ)

学校からも家からも追い出され、自暴自棄になっていた青年が、自動車整備のエンジニアとして大成していくまでの成長を描いた物語。
作者自身の体験をベースとして、学校や会社でいじめにあっていた話、その中から主人公を理解してくれる先輩や友達の存在、そして彼らの病気や死という事件を乗り越え、技能オリンピックで優勝するまでを描いています。
感動して涙するのも悪くないのですが、それだけで終えてしまうのはあまりにももったいなく感じました。この本から、主人公にできて自分ができていなかったことは何だろうかと考え、そして行動に反映させていければと思います。

ポテンシャルとハンディキャップの両方を持ち合わせた主人公ですが、本人も外部も、どうしても欠点のほうが目についてしまいますし、気にしてしまいます。多くの人がポテンシャルに気づかないまま人生を過ごし、また欠点につぶされてしまう人もいるわけですが、主人公はそうはなりませんでした。
ぎりぎりのところではあったと思うのですが、人と仕事に恵まれ、自分のポテンシャルを発揮する場が与えられたことが1つの要因とはいえます。ですが、場が与えられるのと、実際に力を発揮するのとはまた別物で、やはり主人公の意識が高かったことは特筆すべきでしょう。

いちばんのエンジニアになる、という夢を持ってこの世界に入り、何度も挫折しそうになりながら夢を捨てなかった主人公。その夢は「技能オリンピックで優勝する」という具体的な目標に代わりますが、この目標でさえ、自分には無謀なものに思えました。
高いレベルの目標を定めたとき、できるんだ、やるんだと考えて日々の行動に落とし込めるか、無謀だと思って最初からやらないかが、主人公と私自身との最大の違いではないかと感じましたし、それがそのまま自分が成果を出せない理由にもなっているのかもしれません。

前作(『人生で大切なことはすべてプラスドライバーが教えてくれた』)は未読ですが、前作の内容を小説風にリメイクしたと聞いています。なので前作にあることかもしれませんが、本人の体験を、仕事術や自己啓発という形でいくつかのポイントに落とし込んで、ビジネス書として示すこともできたかもしれません。個人的にはビジネス書として示せる部分が本書の本質だと思っていますが、本質だけで書き上げてしまうと類書が増えてしまうでしょうか。
映像化、映画化を期待する声もあがっていますが、自分は映像化はされてほしくないと感じました。映像化すると、主人公が大会で優勝するまで、どんな苦労を乗り越えて、どんな悲劇が彼を襲ったのかを描く、涙と感動のサクセスストーリーになってしまい、本書の本質を失ってしまうようにしか見えないのです。

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