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2012年4月 3日 (火)

[読書メモ]神田昌典『2022―これから10年、活躍できる人の条件』

2022―これから10年、活躍できる人の条件(神田昌典)

これから10年、日本にどのような変化が現れるでしょうか。
おそらく大半の方が、これまでの10年の変化よりも大きな変化が起こると考えているでしょうし、自分もそうなるのではないかと考えています。とはいえ、具体的にどのような変化が想像されるかというと、これは誰にもわからない。

本書では歴史の70年周期に着目し、約70年前の太平洋戦争敗戦、約140年前の明治維新と同じかそれ以上にインパクトを持った変革が、日本にやってくるだろうとしています。
敗戦と明治維新に共通するのは、その前後で価値観がひっくり返ってしまったこと。当然次の変革でも価値観が変わるとすれば、経済成長を旗印に、お金で動いていた世の中から、金銭・資産以外のものに価値を見いだす社会に変容していくのではないか、と考えることはできそうです。
著者の神田さんも、2000年代の初めには企業が業績を上げるためのダイレクトマーケティングのセミナー代表を務め、自社も大きく成長させてきた、とあります。ところが売り上げ一辺倒の方針に疑問を抱いて勉強会をたたみ、経営していた会社は上場を目指した頃から舵が狂いだし、神田さん本人も大病を患って死を意識したということで、意識の変化や挫折を数多く味わったのだろうと思います。

会社組織の限界についても言及されていました。組織の成長として期待されている、「経営の効率性」「サービスの革新性」「顧客との親近感」がぶつかり合い、方向が矛盾して動きが取れなくなっているのが、現在の日本の多くの企業に当てはまるということです。神田さん自身が経営していた会社も、同じ轍を踏んでいるので、経験として実感されているのでしょう。
会社がなくなるといっても、働かなくてよくなるわけではありませんから、現在のように週5日、毎朝同じ施設に移動してそこで働く、というのが当たり前ではなくなるということですし、自分の生活をまもり、社会的な肩書きを作ってくれていた会社に代わって、自分で自身の価値を高めないといけなくなる時代になるということです。
個人的には、複数の会社を掛け持ちしたり、会社で働きながら個人で起業したりと、もっと柔軟な働き方ができるような社会になればよいと思っています。働き方の多様化が進み、そのような方向に価値観が変えられれば、個人も企業も社会も、もちろん国も幸せになれるのではないでしょうか。

敗戦も明治維新も、外国の圧力によって変革が実現し、また変革の前後を断絶する出来事が歴史的な事件として刻まれています。その例に倣うなら、次の変革はたとえば、国債デフォルトを宣言して日本の政治経済が破綻し、国そのものが国際機関の管理下に置かれるような事態から始まるということになるのかもしれません。
自分としては、何が起ころうとも起こった現実を所与のものとして受け入れる覚悟をしています。変革の旗は振れませんが、その覚悟があるかないかだけでも、意識はかなり違ってくるのではないでしょうか。

最後に、近いうちにこの書籍での読書会を開催したいと思います。
詳しいことはまだ決められていないので、決まり次第発表したいと思います。
よろしくお願いします。

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