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2012年7月16日 (月)

[読書メモ]ウィリアム・ジョーダン『シンプルに考えれば、強くなれる。』

20120716_シンプルに考えれば、強くなれる。(ウィリアム・ジョーダン)

原書は1898年に書かれた「The Kingship of Self-Control」で、世界三大自己啓発書の1つにあげられているとのことです。
日本では日清・日露戦争の時代、ヨーロッパではシャーロック・ホームズが活躍していた時代(最初に思いついたのがこれでした)ですが、意外と内容に古さはありません。自己啓発の内容が、言い換えれば人間というものが、この100年余りの間、思っているほど進歩してこなかったということでしょうか。そこまで厳しく言わないまでも、人の悩みというものは古今東西を通して変わらないものだ、ということはいえるかと思います。
自分も妻に「同じような本ばかり読んで……」と小言を言われたりしますが、自分の成長が実感できず、よりよい自己啓発書を探し求めてしまう、という状況に陥っているのかもしれません。

分量も少なく、内容自体もシンプルです。考え方もシンプルで、自分の弱い部分を捨て、強いところに特化して生きること。徳や愛をもち、相手に与えることをいとわないこと。常にベストをつくし、過去を悔やんだり将来を不安がったりする必要はないこと、そういったことが書かれています。
ところが、いざ実践しようとすると、周囲の目や空気や、目先の収入や安定した立場の存在が、障害となるわけです。そういった障害の乗り越え方は、どんな自己啓発書にも出てきませんね。自分のやりたいことをする、本当の自分がいるはずの場所に行くために、今の仕事や収入を捨てるリスクが発生するわけで、私はそのリスクをなくす方法が知りたいのに、どの本にも書かれていないか、書かれていてもそれ以上のリスクが発生してしまっています。
多くの自己啓発書が100年以上にわたって出版され、それでも自己啓発書を求める人が後を絶たないのは、やりたいことをするための確実な方法がないか、少なくとも示されていないということではないでしょうか。

とはいえ、リスクのないところで、自分の考え方を変えていくことはできます。人生を前向きにとらえることや、他人の悪いところではなくよいところを見つけることなどは、今の生活を変えなくとも実践できることでしょう。
小さな考え方の変化が、行動の変化を生みますし、そういった行動の変化は意外と周囲の人に見られています(自分も、勤め先の評価面談で感じました)。周囲の評価を気にしすぎることはないのですが、自分のしたいことが何であれ、それを実現するのに他者の協力は常に必要ですから、行動の変化が周囲の評価につながり、自己実現のステップになることは間違いありません。

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