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2012年9月10日 (月)

[読書メモ]勝間和代『「有名人になる」ということ』

20120910__2「有名人になる」ということ(勝間和代)

勝間和代さんの最近の著書です。勝間さんはブームの頃に書かれた本より、ブームが過ぎて酷評されるようになった自分自身を、ある意味自虐的にとらえている最近のもののほうが、おもしろく読めています。この立ち位置の人はあまり表舞台に出てこないし、出てきても自分のポジションをどう定めるかで試行錯誤している感があり、有名になる前とはまた違った苦労があるのがわかります。
本書は大上段に構えたタイトルにしていますが、セルフ・プロデュース、あるいはセルフ・ブランディングのあり方を問うた本です。勝間さん自身の経験をもとに書かれており、勝間さんのセルフブランディングは「有名になる」ために行っていたということですので、この書名になっています。
(なお、勝間さんにとって有名になることは目的ではなく、女性の社会進出を進めるなど、よりよい社会を作るための手段として、自ら広告塔になることが有用と判断したとなっています。)

人は誰しも名をあげたい、有名になりたいと考えていると思います。そうでない人は、本書でも示されている有名になることのデメリットやリスクを重視し、リスクを避けるために名をあげることを拒否しているのでしょう。もちろん、それも間違っていないのですが、有名になりたいと思っていてもそうなれないのは、セルフブランディングのあり方に原因があるのでしょう。
そして本書を読んで、そこまでして有名人になりたいだろうか、と自問します。セルフブランディングの絶え間ない努力と、その結果ついてくる前述のリスク。そこでリスクをとってでも名をあげたいという人は行動を起こし、独立し、知られるようになっていくのでしょうが、自分なんかはとてもとても。

勝間さんに限らず、成功された方々(本人がどう考えるかではなく、世間的に見ての成功)のそこまでの努力は大変なものがあるし、話を聞くたびに驚かされます。好きなことを好きなようにやっていて、気がついたら有名になっていたということは、まずないだろうと思いますし、たとえそういう話があったとしても、表に出ない苦労を積んでの結果だろうと考えます。
本書の場合、単なる苦労話ではなく、なぜそういう努力が必要なのか、という観点からロジックに基づいて書かれているのが、売りになっています。テレビに登場するだけが有名になることではありませんから、実績を上げる、売り上げを伸ばす、アイデアを形にするなど、いろいろな方面で役に立つと思われます。
自分の特徴をつかみ、生かしていくこと。勝間さんの場合は概念を言語化する能力であり、他の人も自分も、何か他人にはない特徴を武器にすることができます。その武器を生かすことが、セルフブランディングであり、有名人を目指す第一歩ということでしょう。

有名人になることによるデメリットは、当然予想されるもの。有名になりたいという気持ち自体が、有名人に対するうらやましさとなって批判につながる部分もありますから、叩かれることを避ける方法はありません。
その辺りの対処方法はあまり書かれていなかったのですが、やはりある程度は受け流し、ある部分については真摯に対応し、いずれにしても下手に策を弄することなく軸をぶらさないこととなるのでしょうか。

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