第6回「実隆公記を読む会」と第2回ゼミ報告
先週になりますが、6月28日に岡山で「実隆公記を読む会」、翌29日に京都で修士論文のゼミがありました。連日となったので岡山で1泊して、翌朝直接京都へ移動というスケジュールに。JR3社 (四国・西日本・東海*) を乗り継いでしまいました。
(*)岡山から京都までは新幹線を使ったので。新大阪~京都の1区間だけJR東海です。
「実隆公記を読む会」は、文明6年10月の条を講読し、日記の最初の年ですが初めて将棋の記述が出てきます。自分が将棋の研究をしていることを前回お話ししていたので、少し突っ込んで解説していただけました。次に将棋の記述が出てくるのが翌年 (文明7年) 10月9日だということでしたが、自分のリストからは見落としていました。後日図書館に行って、記述を確認。まだいくつか見落としていそうです。
そのあとの懇親会でゼミの資料を見ていただいて、いい研究になるのではないかと、うれしい評価をいただきました。方向としては、将棋を指した相手を分析して、将棋の対局を通した朝幕関係をさぐる、という示唆もいただき、さらに広がりが出てきそうです。
先行研究というか、遊戯史研究の第一人者の増川先生や、「戦国時代の貴族―『言経卿記』が描く京都」を書いた今谷先生の話題も出ました。どちらの先生も、学生の頃から研究一本ということではなかったようで、晩学でも十分研究者の仲間入りができるようです。自分も本気でやれば、とは思わなくもないのですが (笑) 。
翌日のゼミでも、前日いただいた示唆も含め、研究の方向性を発表しました。このままのやり方で進めて問題なさそうですが、実態を探る上では誰とどこで指したかの情報が必須になりそうです。「実隆公記」の洗い出しは一応できているのですが、見落としがあるかもしれない以上に、人物比定が全くできていないので、もう一度調査し直し。時間も限られており、できれば避けたい方向だったのですが、そうもいってはいられませんね。
来週 (7月12日) 、岡山で次の勉強会があります。もうきっぷを準備していますので、また行ってきます。
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