1年ぶりに更新。
このブログを1年間放置していましたが、先日 (5/22) に遊戯史学会に出席したので、その報告もかねて、再開します。
懇親会で、「最近ブログをやってないですよね」といわれて驚きました。1年以上更新しないままで、スパムコメントがたまにつくだけだったブログを見てくださり、心配してくださる方がおられたのです。
この1年の間に、いろいろありました。
昨年秋に東京に転職し、住まいも徳島から埼玉県の川口に移しています。
また、放送大学の修士課程は、おかげさまで修了できました。修論の内容を見たいという方がおられましたら、メールかtwitterかmixiか何かで、私まで連絡いただけますでしょうか。
さて、遊戯史学会の例会の講演のうち、ひとつが読売新聞の西條記者による、日本将棋連盟の歴史でした。
ちょうど昨日(5月26日)が棋士総会で、そこでの議題の一つがリークされていましたが(笑)、こういう形になったようです。
■プロ棋士の引退規定変更、公式戦ごとに : 文化 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
読売ですし、西條さんの記事かも知れません。
読売自身、(もちろんプロ野球の力も大きいはずですが)将棋人気によって勢力を伸ばした新聞社でもあります。大きなところでは、坂田三吉-木村義雄の「南禅寺の戦い」が読売主催だという話が、西條記者が将棋世界で書かれていました。
そしてやはり気になるのは、将来のこと。
女流棋士の分裂問題もありますが(今回の講演では話題にされませんでした)、公益法人化への動きが問題。
一部の掲示板などでは指摘されているようですが、連盟から棋士への給料が、公益法人としては認められない「利益の分配」に当たるという懸念は、実際にあるようです。
また、正会員の資格が奨励会を通過したプロキシに限られ、現状で女性が一人もいないことも、問題視されるだろうということでした。
ちなみに囲碁のほう(将棋は社団法人ですが、囲碁は財団法人)は改革が頓挫しているとの話もあるようで、将棋連盟もかなりの痛みを覚悟しないと、改革は難しいのかも知れません。
総会の場で、「実隆公記」をはじめとする戦国時代の日記などにある将棋の記述をテーマとした、修士論文が書けたことを報告しました。
その反響はすごくよくて、見せてくださいという方が何人もいてくださり、それぞれ本日コピーを郵送いたしました。
今週中には届くかと思いますので、もうしばらくお待ちください。
論文そのもののできはあまりよくないかも知れません。指導教官の方には、難点か厳しい指摘も受けています。とはいえ、単位は取れています(笑)。
日本史として修士論文を書きましたが、遊戯史的には違う見方があるかも知れません。感想など、お伝えいただければ幸いです。
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